第21回Wリーグは「FIBA 女子オリンピック プレ・クオリファイイング・トーナメント2019」と「皇后杯2次ラウンド」を経て約6週間ぶりにレギュラーシーズンを再開させた。再開初戦となった12月6日には、港区スポーツセンターにて東京羽田と日立ハイテクが対戦した。
(アジアカップMVPの本橋菜子が凱旋)


 第1戦目は試合開始から東京羽田の激しいディフェンスとリバウンド数で大きく日立ハイテクを突き放し、77-58と東京羽田が圧勝した。翌日の第2戦目では、第3クォーターまで42-45と均衡した試合展開となったが第4クォーターに本橋選手と鷹のはし選手の連続得点を起点に69-62と東京羽田が接戦を制した。

 ホームで2連勝とした東京羽田は、昨シーズンにクラブ史上初のプレーオフでの勝利とクラブ史上最高順位6位でシーズンを終えている。今シーズン開幕前に東京羽田の棟方HCは、「本橋に頼り過ぎず皆で得点を稼げるチームを目指していきたい」と言っていたが、12月6日の試合では東京羽田全選手がコートに立っており、正にそのようなチームに成長しつつあると言えるのではないだろうか。

 また、1月19日(アリーナ立川立飛)開催のWリーグオールスターに、東京羽田からは本橋菜子選手(2年連続2回目)に続いて津村ゆり子選手と星澤真選手が初選出された。ともにオールスター初選出となる両選手に今シーズンのこれまでの振り返りとシーズン後半の展望を聞いた。

(Wリーグオールスターに選出された津村ゆり子)


■「星澤と一発オールスターを盛り上げます」津村ゆり子
――先ずは2連勝しての率直な気持ちを教えて下さい。
「この12月の6戦が凄く重要になってくるとチームでも言っていたので、2連勝できた事にまずは安心しています。」

――昨シーズンに比べフィールドゴール成功率が高く、スティール数も多い、何より3ポイントシュートの試投数が大きく増えていますが意識されての事でしょうか?
「昨シーズンは3ポイントがぜんぜん入らなくて、ディフェンスには下がられてしまい自分の強みのドライブが仕掛けらない事がありこのままじゃダメだと思いました。今シーズンは3ポイントを中心に練習してきて試合でもチャンスがあれば積極的に打つようにしています。それでドライブが活かせるようになってきたと思うし、その結果としてフィールドゴールやスティールの確率がついてきてくれたんだと思います。」

――シーズン後半に取り組んでいきたい事はありますか?
「自分の中ではルーズボールやリバウンドも本当は得意という思いがあります。でも今のところ出せていないので、そういった熱いプレーをこれから出していきたいです。」

――オールスターでは同期の星澤選手と同じチームですが、自身のまた二人のこんなところを見てほしいなどありますか?
「プレーはもちろん見てほしいのですが、星澤とはいつもふざけた事をやっているのでオールスターでもそういったおちゃらけたところを出せていければいいなと思っています(笑)。」

――津村選手はHPの選手紹介で子供の頃の夢にお笑い芸人と書かれていますが期待してよろしいでしょうか?
「はい(笑)、でも何をやるかはあの人(星澤選手)に任せます。」

(SNS投票で初のオールスター出場を決めた星澤真)


■「津村のドライブに上手く合わせたプレーが出来たらいいなと思います」星澤真
――先ずは2連勝しての率直な気持ちを教えて下さい。
「昨日(第1戦)は19点差をあけて勝つことが出来たんですけど、そうすると相手はやっぱり昨日を上回ろうとエナジーを出してきて、今まではそういった試合を落としてしまっていたんですけど、今回そのような試合を勝ち切れた事はとてもよかったです。」

――100%の確率を続けていたフリースローについて教えて下さい。
「昨シーズンは試合の出だしのフリースローがぜんぜん入らなくて、今シーズンそこは絶対にしっかりやっていこうと挑んだら100%で入ってしまっていて、それをちょっと意識し過ぎちゃって(第1戦で)外してしまったかなと思います。」

――10月27日のJX-ENEOSとの対戦では、得点とリバウンドともに両チーム中トップのスタッツでダブルダブルの活躍をされました。またフィールドゴールとリバウンドとも昨シーズン同様に順当にスタッツをあげていますが意識されている事などがあれば教えて下さい。
「中(インサイド)でプレーできる丹羽さんや秋元さんがいる分、私は走り回ってパスに合わせてのプレーを心掛けています。ナコさん、鷹のはし、津村がいいパスをゴール下に出してくれて私は合わせてシュートしているだけなのでそれは自分で意識しているというよりは、皆からいいパスをもらってラッキーなシュートを打たせてもらっている感じです(笑)。」

――シーズン後半に取り組んでいきたい事はありますか?
「シーズン後半は簡単に2連勝させてもらえない相手が続きます、それでもしっかり2連勝できるように、2年目(若手)なので元気いっぱい頑張ろうと思います(笑)!」

――オールスターでは同期の津村選手と同じチームですが、自身のまた二人のこんなところを見てほしいなどありますか?また、津村選手は星澤選手とおちゃらけたところを出せていければいいなと言っておりました。
「もし二人で出られる機会があればコンビネーションプレーじゃないですけど津村のドライブに上手く合わせたプレーが出来たらいいなと思います。

 また、ツイッター投票では自分でお願いしておきながらオールスターに出るのは無理だろうなと思っていたんです。それでも投票してくれた皆さんはプレー以外の事も星澤に期待してくれて投票してくれたのだと思いますのでまだ何も考えてはいないんですけどプレーというよりはお祭り的なところで貢献できたらいいなと思っています!」

 第2戦目では星澤選手が在籍している会社の社員他、観客や選手までもが、この日の為に本人に秘密裏に準備したお揃いの星澤シャツを着て応援する星澤デーが実施された、オールスターに選出されたのも納得する万人から好かれる星澤選手の人柄を感じた。

 チームをけん引する日本代表の本橋選手を始めとするベテラン勢だけでなく、昨シーズンにルーキーオブザイヤーを受賞した鷹のはし選手、ルーキーのモニィーク選手、尾﨑選手と活躍を見せる選手が多く揃ったいま、シーズン後半の東京羽田からは目が離せない。だが、まずはオールスターでの津村選手と星澤選手の活躍に注目してみたい。


取材・文=Bラボメンバーhirofumi

写真=兼子慎一郎