ポンプフェイク❗
思わず飛んでしまったデションはその体ごとケリーに当たってしまった。

上手かった。

第4クォーター0.5秒、ラストプレーのケリーの3本のフリースローで東京ダービー1戦目は渋谷の勝利で幕を閉じました。


3本のうち2本を沈めた最終スコアは84-82。 

残り4秒でオチャが決めたアルバルクのデザインプレーも素晴らしかったが、ケリーのアイソレーションに任せた渋谷とケリーのラストプレーには脱帽しました。

頬骨の骨折からインジュアリーあけてのケリーの復帰戦では、まだフェイスマスク付けたケリーが痛々しく、序盤は本調子とはかけ離れていました。

調子を掴むきっかけは、この日の初得点です。
第3クォーター残り8分のペイントでのジャンプショットでした。持ち味のスリーポイントが決まったのはその2分後です。

第4クォーター残り7秒での勝負どころの勝ち越しの2ポイントはアルバルクには効きました。

しかし、ラストポゼッションでここまで合計7点に留まるケリーに勝負を託す伊佐HCとケリー、そしてチームの信頼関係に渋谷はいいチームなんだなと感動を覚えました。

とはいえ、アルバルク東京はチャンピオンシリーズに出場するためにはライバル渋谷との直接対決では決して負けてはいけません。第2ゲームに向けていくつかの気になったポイントを記しておきます。

【スタートダッシュが遅いのは悪いくせ】

このゲームもスタートから相手を走らせてしまいました。ルカHCも「試合の出だしでディフェンスがソフトになってしまい渋谷に気持ちよくプレーさせてしまった」と語っています。第1クォータ関野の連続得点、渡辺のバスカンで走られ、さらにこのクォーター終盤に石井の連続スリーポイントを決められて第1クォーターで26-15と11点のビハインドとなっしまいました。

このビハインドをカンバックするのに第3クォーター終盤までかかることになります。

富山戦の時のように初めからエナジーを全開にしてあたって欲しいです。

もっと必死さを表現してほしい。

渋谷は1-2-1-1のゾーンプレスでポイントガードをブリッツにかけようとプレスをかけてきます。しかも長い時間ずっとです。

渋谷のようにディフェンスで強く当たってくる相手には余計に多くのエナジーを表現しないと今日のように押されてしまいます。

【ザックが悪い流れを変えてくれた】

第2クォーターに入っても渋谷のプレスを嫌がってボールがうまく回らずドリブルをついてばかりでボールシェアができていません。
また、得点した直後の渋谷のトラジションに遅れ、すぐさま返されると、点差よりも多くのプレッシャーを感じてしまいます。

そんな時ザックの1本のスティールで状況が大きく変わりました。

渋谷はセットオフェンスではホーンセットをよく使います。第2クォーター5分45秒のシーン、両エルボーにケリーとジャクソンが立ち、渡辺竜之佑から→右ジャクソンにパス、左エンドコーナーから広瀬上がってハンドオフ、ザックは広瀬にハードに付きます。 

左ウィングに流れていたケリーが広瀬につくザックにスクリーン、ピックアンドロールを仕掛けてきました。ドライブに行った広瀬にはデションがスイッチして立ちはだかります。

広瀬はフリースローライン後方にポップしたケリーのスリーを狙ってパスを出しました。これを読み切ったザックが見事にスティール。ファストブレイクから誓哉のスリーポイントをアシストしました。

続くプレーもザックがフェイドアウェイを決めて連続のナイスプレーでした。
変えた流れからこのクォーターで46-41の5点差まで追いついてきたのです。

流れが滞る時はポゼッションを獲得してアルバルクのバスケットを作る事でリズムを取り戻してほしいです。

【渋谷ゾーンプレス、ブリッツ対策】

第3クォーターに入っても元基がエントリーしてケビンがピックに入ると、渋谷は元基のマークマン渡辺とケビンのマークマンのジャクソンがコフィンコーナーに向けてダブルチームで元基に対してブリッツに行きます。

いつも苦労しているディフェンスなのですが、ピックからロールしたケビンがゴール下にはいると元基の出したスキップパスがケビンに通りました。

どフリーです。

渋谷ディフェンスのローテーションミスなのだとは思いますが、これをやられた方はやられ方が派手なので、この対策は有効に見えます。

【大貴の穴を埋めてあまりある小酒部の躍動】

アルバルクの攻撃の代名詞「タナカーク」抜きで戦いを強いられている厳しい状況ではありますがニューヒーローオチャの活躍はアルバルクに希望の光を与えてくれます。

怪我からの復帰の名古屋戦で17得点、第2戦で15得点。9アシスト。
続く富山戦では13得点7アシストで、すでにチームの稼ぎ頭となっています。

この日のパフォーマンスも19得点キャリアハイです。これからもどんどんキャリアハイを更新していく勢いです。

彼の良いところは、得点だけにとどまらずディフェンス、リバウンドに砕骨粉身頑張るところです。
見ていて怪我しないか心配になるくらいです。
そして彼が活躍したシーンは会場が盛り上がります。
これはエースと言われる人の条件でオチャにはその資質が備わっています。

まだまだ成長過程ですがこれからCS進出にはどうしてもそのパフォーマンスと活躍が必要となるでしょう。

ケリーが最後にこの試合で見せたポンプフェイク。こうしたテクニックもゲームの中で盗んで自分のものにしていってもらいたい。

さぁ、第2ゲームアルバルクは絶対に負けられません。「いいゲームでした」とか「惜しい試合でした」とかはこれからは禁句にします。

レッツゴートーキョー!


photo kii