昨年からメンバーが大きく変わらない川崎は当然優勝候補の一角です。


開幕から序盤戦、川崎は素晴らしいロスターでした。


帰化枠にファジーカス、外国籍3人にカルファニ、アギラール、ヒースの2m越えのビックマンと代表の篠山、辻、ベスト5とベスト6thマン、ベストディフェンダー3冠の藤井です。


ファジーカスと外国籍2人で2mオンスリーができて、外国籍選手はそれぞれが走れて、アウトサイドのシュートが得意で4アウトでも5アウトでもつくれるインサイドでもアウトサイドでも勝負できるチームをつくっていました。


もはや「ズルい」と言われるレベルです。



【川崎の緊急補強】


ところが、昨年のアギラール、辻が怪我に見舞われたように、今年も川崎には怪我人が出てしまいました。11月にカルファニ、ヒースが相次いで長期離脱をすることになってしまいました。


カルファニは左足底筋膜断裂で全治未定、ヒースは左腓腹筋肉離れで全治6週間だそうです。



川崎は、この2人の離脱により緊急補強することになりました。


ひとりはマット・ボンズ。佐賀バルーナーズに在籍していた196センチ103キロのPFの選手です。

そしてもう1人は三遠、三河に在籍していた206センチ107キロのセンター、セドリック・シモンズです。


ボンズは4番ポジションにしては少し小柄な印象です。

シモンズはフィールドゴール確率が非常に高い選手ですがアウトサイドのシュートはありません。



明らかな戦力ダウンではないかと感じていました。



【宇都宮ブレックスとの試合で見せたもの】


そんな中、バイウィーク明けの12月2日、宇都宮と川崎のゲームが行われました。

これまで14勝1敗で東地区1位の宇都宮をブレアリでのアウェイゲームで緊急補強して戦略も変えなければならない川崎は当然難しい試合になると思って観戦していました。


ゲーム序盤はブレックスペースでしたが、第1クォーター残り4分24秒ボンズがアギラールと交替してコートに立つとそのインパクトは衝撃的でした。


小柄ですがタイミングよくリバウンドを奪うと自らボールプッシュしていきます。そして、フィニッシュまで持って行きます。



4番ポジションなのでボンズがボールを運ぶとマッチアップがギブスなどの4番ポジションのプレイヤーなので、宇都宮のプレスディフェンスが機能しません。


ハンドリングがうまく、フィジカルも強いのでギブスに身体を当ててもビクともしませんでした。


ボンズはディフェンダーとしても有能でした。彼のインサイドワークはガードの選手ようでテーブスについても抜かれません。


シモンズはファジーカスに変わってコートインしました。

シモンズはセンターとしての動きをします。リムプロテクト、リバウンドをしっかりとこなしています。


この日川崎は強豪宇都宮に終始ペースを握り60-67で勝利しました。


緊急補強メンバーを入れてシステムの変更もあったに違いないのにこの勝利は驚きました。


そしてボンズがスラッシャーとして切れ込む事で辻、大塚のシューターやファジーカスとのバランスが良くなったように見えます。



【北海道戦でボンズがカンフル剤】


よく週末のとどろきアリーナでのホーム北海道戦。


結果は6日88-83、7日71-53の連勝でした。


ボンズは6日は27分26秒出場、12得点7リバウンド

7日は14分15秒出場、8得点3リバウンドです。


ボンズ個人のスタッツよりも大きいのはチームバランスが良くなり、得点がファジーカスに偏らなくなった事ではないかと思います。


ビッグマンオンスリーでスリーポイントチームを作るより結果としてこの緊急補強が川崎にとって良い転換になったのではないか。想像を超えた成果を生んだと確信しました。


ますます東地区は混沌としてくる事でしょう。