Bリーグでプレッシャーディフェンスをかけてくるチームといえば秋田ノーザンハピネッツとサンロッカーズ渋谷です。


アルバルクは第12節、13節はこの両チームと当たり2連敗したことで以前から苦手なプレッシャーディフェンスの対応について学び、渋谷に第2ゲームで100点ゲームで勝利することで成長できたようです。

しかしながら、その代償は重いものとなってしまいました。


アルバルクは第13節終わったところで12勝9敗.571で東地区7位。1位の千葉ジェッツが18勝3敗.857でゲーム差は6ゲームも開いており、目標の3連覇にはCS出場圏内までも、4ゲームほど離れてしまいました。


11月に滋賀、新潟に連敗し、これ以上後退は許されないはずが、12月はここまで2勝4敗と大きく負け越しています。さらに水曜日のゲームは今シーズンここまで一度も勝てていないことから、もはやアルバルクは東地区の強豪の一角とは言えない現状にあります。


現状を踏まえつつひとつ、ひとつ成長する事で最終目標に近づいていくしかないようです。


【ペイントまでボールを運べなかった秋田戦】


今回の学びはプレスディフェンス対策です。

秋田はバックコートから激しく当たってきます。アルバルクはトップの位置からセットしてピックアンドロールで組み立てていきたいのです。


ハーフコートライン近くでプレッシャーをかけられてアレックスがフリースローラインのエルボーの辺りから走って来てスクリーンをかけに行きますが、位置が高すぎて上手くスクリーンがかからず、一度かけてからもう一度位置を少しスリーポイントラインの一歩外側でピックをかける手間をかけさせられます。


その間も激しく当たって来るのでロールしてアレックスのダイブや、エルボーから逆コーナーのワイドオープンにスキップパスを出して大貴や祥平がスリーの狙うのですが、パスの精度が落ちてうまくいきません。


苦しいタフショットになったり、ターンオーバーになったりしました。

うまくオープンスペースにパスが通っても激しい当たりのプレッシャーからか、シュートの確率が悪くなります。そしてそこには誰もオフェンスリバウンドに入れていないというパターンが多くありました。


逆にこの日の秋田のオフェンスはシンプルです。

ボールマンの大浦がトップの位置に入るとコールビーがオフボールで左コーナーの保岡のディフェンダーにダウンスクリーンかけます。

保岡は左ウィングに上がってフリーでキャッチアンドシュートでスリーポイントを決める。


もしくはハイポストのカーターに渡ったボールに左コーナーから上がって来た保岡や多田、古川がハンドオフで受けてポップアウト、ストップ、スリーポイントシュート。もしくはカットイン、ドライブレイアップです。


ほとんどワンアクションでシュートを撃って、それがことごとく射抜かれました。


特にこの日の保岡はスリーポイント6/9。24得点と神懸かってました。


ギクシャクと攻めるアルバルクのオフェンスとは対照的でした。


【ダブルチームでディフェンスから攻める渋谷】


続いて連敗した渋谷戦は71-73の1ポゼッションの差でしたがペースは渋谷ペースでした。

同じプレスディフェンスのチームですがオールコートで激しく当たってフロントコートのハーフラインとサイドラインの間(コフィンコーナー)にダブルチームでボールマンを詰めていくブレックスも使う戦術を使って来ます。


神経を使うのは秋田戦と同じくエンドラインからリスタートでボールを受けて運ぶ事です。


オールコートで激しく来ますが、1on1で付いた場合は誓哉か津山が1人でフロントコートまで運んでいました。


ボールマンに2人ついた場合は逆にパスが通ればチャンスなので譲次(デション)と祥平(大貴)がハーフコートの前後に立って2通りのパスコースを作って対策していました。



秋田戦と同じくそれでも圧がかかってミスやターンオーバーが出ましたが見た目の印象よりは少なく、渋谷も同じだけしていました(11個)


セットオフェンスは秋田戦と同じくピックをかけてウィングポジションにガードが抜けてディフェンスが詰めたところにスクリーナーのダイブをするか、反対のエンドコーナーにロングパスしてシューターにスリーを狙わせる作戦です。


この試合は前半終始押されていたのですが、後半修正してます。ボールハンドラーのガードを誓哉と津山を入れて2ガードにしていました。ハンドラーが増えることによってボールマンの負担(精神的にも)が減って渋谷のプレッシャーから精神的にも楽になるのかシュート確率が上がっていたようです。


これで後半9点差を詰めることができたようです。


【渋谷2戦目の「カイゼン」】


悔しい負け方をした翌日のゲーム2は104-80でアルバルクが久しぶりに快勝しました。


果たして1日で何が変わったのか。渋谷のプレスディフェンスに対する対策の変化はなく同じ対応をしていたように思います。



では何が違ったのか?



大貴とおちゃ(小酒部)が最後のヒーローインタビューで話していたのはディフェンスの強度を上げてペースを作っていったということでした。


確かに前日はマカドゥとジャクソンがハイローポジションであったとき、ジャクソンにボールが入るとダブルチームで対応していました。


ケビンなど4番ポジションと大貴など2番の選手がジャクソンに付き、その背後のエンドコーナーとウィングをガード1人で守ります。ここのローテーションミスでノーマークを作ったり、ダブルチームでついたローポストのジャクソンからガードの山内にパスが出たときローテーションを誤ってマカドゥをノーマークにしてしまったり、まだまだゲーム中に起こってしまうミスもありました。


しかし、激しくカバーリングしていくことでゲーム全体のイニシアチブを取って行ったようです。


するべきことが明確ならば、それを正しくインテンシティ高く遂行することで思い切りの良いプレーが生まれます。


ディフェンスがオフェンスのリズムを生み出し、シュートの確率が上げていったように感じます。


渋谷2戦目のスリーポイント確率は53.3%です。


大器の片鱗を見せたおちゃは積極的にプレーするととでチームトップの17得点を叩き出し、リバウンドやディフェンスでも目を見張る貢献をしていました。


世界のTOYOTAには有名な言葉があります。



「カイゼン」



日々少しのカイゼンを続けることで世界一の企業になり得たトヨタイズムと同じく、ひとつひとつ新たな課題をクリアする事で日本一のチームに成長していく過程であることを改めて感じたゲームが昨日の渋谷2戦目でした。


3連覇まで道のりは厳しいですが明確な目標があるチームが1番強いと信じています。

レッツゴートーキョー‼️


photoまりえ