Bリーグ第8節アルバルクはアウェイで松江に乗り込みました。

島根-アルバルクとの対戦は、ゲームは全体的には島根の攻勢でした。第1ゲームは島根が79-66で勝利して、第2ゲームはアルバルクが島根の猛攻を耐え抜いて61-64で逆転で勝利を収めています。
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その第2ゲーム、守勢に回っていたアルバルクは如何にして最後のビッグプレーにたどり着いて逆転勝利することができたのか?

そこまでに、島根はアルバルクにどのように対峙したのか?

この日のアルバルクはアウェイの洗礼を受けたせいか、シュートの精度が悪くスリーポイント成功率はわずか1/12の8.3%でした。

こうした中でもゲームを勝利に導くことができた要因は何なのでしょうか?

オフェンスチーム島根の攻勢


第1クォーター、島根はゲーム開始からインテンシティ高く仕掛けました。ディフェンスではアルバルクのピックに対してダブルチームでボールマンにプレッシャーをかける「ブリッツ」で機先を制します。
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さらに島根は相手シュートの落ちたところのディフェンスリバウンドやエンドインバウンズからファストブレイクを仕掛けてアルバルクの戻りの遅れやマークがズレている隙に得点を重ねていきます。

特にアルバルクが良い形で得点した刹那、誓哉がトランジションからドライブして、レイアップ、ファウルドローンなどから得点に繋げていきました。

また、トラビス、ニック・ケイの1on1は強烈でなかなか2人のアイソレーションを止められていませんでした。
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一方で、リズムを崩したのかアルバルクはピックアンドロールをしてビッグマンへのキックアウトから放たれるミドルシュートやスリーが決まりません。

第2クォーターからは落ち着きを取り戻して島根のトランジションにアルバルクのディフェンスが対応する様になりました。

リバウンドが獲れるようになり、ロシター、サイズのセカンドチャンスなどでリズムが良くなり、アルバルクに得点が傾くようになりました。

しかし、トラビスやニック・ケイは本数は少ないもののスリーポイントが高確率で入ります。
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第3クォーター残り6分29秒
誓哉とトラビスのピックアンドロールから誓哉が右ウィングからドライブします。これに元基がついて行きますが、ドライブを警戒してカークがドロップして守ります。ペイントに侵入した誓哉はトップオブザキーにポップしたトラビスにキックアウト。カークのシュートコンテストは遠く届かず、トラビスのスリーは決まりました。

大貴から逆襲が始まった。


今節アルバルクのディフェンスで首尾一貫していたことがあります。

それは、「金丸に打たせないこと」です。

菊地、小酒部、周人はその出場時間中、金丸にべったり付いてパスを入れさせないようにしていました。
彼のスリーを塞ぐことで島根のオフェンスの爆発力を防いでアルバルクの得意なロースコアゲームに持ち込んでいました。
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第3クォーターまでビハインドを背負ってなかなか逆転できない状況でしたが第4クォーターに入って大貴がチームを背中で鼓舞します。

第4クォーター残り8分32秒
大貴の右エルボーからのペリメーターショット。54-54

残り8分2秒
左エルボーからのペリメーターショット。56-54逆転

残り4分20秒
右エルボーからのペリメーターショット。58-56

大貴の3本のミドルでチームに勢いをもたらします。
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金丸のスリー、誓哉のドライブが決まって58-61。3点ビハインドとなるも、アルバルクの勢いは止まりません。ここから4つのビッグプレーが出現します。

残り27秒
周人がトップから白濱のマークを振り切ってドライブからボーズハンドダンク。60-61
1点差に詰めます。

残り19秒
ルカはタイムアウトを取り、菊地、ザック、元基を入れます。
菊地と小酒部に2人で誓哉に付いて誓哉にボールを入れさせないように指示します。そしてザックにはスティールを狙うようにと話します。これはインタビューで後にザックが話しています。(アルバルクホームページより)
まさにその通りエンドインバウンズから金丸は菊地と小酒部が付いている誓哉に出せず、ザックの付いているニック・ケイに出しましたがザックは後ろからこのボールをはたき、落ちたボールがケイの足に当たりアウトオブバウンズとなりました。

ポゼッションを獲得しました。

残り18秒
大貴とサイズのピックアンドロールからショートロールしたサイズがフリースローライン後ろからミドルを決めて62-61逆転です。
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残り8秒
タイムアウト明け島根のサイドインから誓哉がトップでドリブルします。これに小酒部が付きます。誓哉は小酒部をかわそうと切り返しバックビハインドでドリブルをついたボールをファンブル、これを小酒部がスティールしました。
小酒部は奪ったボールを前方にフィード、走ってこれに追いつきワンステップでレイアップ。サイズがフォローしてプットバックでブザービーターです。

64-61劇的な勝利でした。
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全てはキャプテン大貴から始まった逆転劇でした。

もちろん金丸を止め続けた周人、小酒部のディフェンス。サイズ、ロシターのリバウンドがアルバルクの生命線であったとは言えます。

ビッグプレーを生み出す土壌には勢いが必要でしょう。
ベンチも含めて「今日は行ける」という雰囲気です。

この日チームに勢いを着火したのは間違いなく第4クォーター頭に追撃の連続ミドルを放ったキャプテン大貴でした。

この日の1勝はこれからのリーグ戦を戦う上で大きな1勝となったことでしょう。
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photos by kii