アスフレ対仙台89ers、第9節第1ゲームは、東頭HCが自ら認めるように、プロのゲームではなかなか見ない点差での敗北。65対107点、42点差での負けでした。
これで2勝14敗となり、アスフレブースターのイライラもSMSで散見されていました。
翌日11月29日(日)の第2ゲームは一日でこれほどチームが変わるものかと思うくらいにの会心の逆転勝利で連敗の長いトンネルから抜け出て、選手、ブースターに久しぶりの笑顔が大田区総合体育館に戻りました。
この勝利の立役者こそキャプテン久岡幸太郎です。
正直なところ、ゲームを見る前は仙台、笹倉怜寿の記事を書こうと思ってました。たまたま、アルバルク、アレックス・カーク選手と平岩玄選手が会場に来ていて怜寿を観に来ているようだったので、そうしようと思うのはアルバカーズの私としてはごく自然な成り行きでしたが、ゲームを観戦して吹っ飛びました。
【ゲームを振り返る】
ゲーム前半は怜寿の連続得点から始まり終始仙台ペース、ジェイコブセンのバスカン、寒竹の2本のスリーポイントで第1クォーターは10-18です。
第2クォーターもペースは変わらず、前半終了時23-36の13点差で折り返しました。
今日も仙台だよね。
携帯のカメラは怜寿を追っていました。
ただ、アスフレで前半、光を見出したのは#24高木のスリーポイントです。積極的にシュートを狙いシューターとしての覚醒を感じました。前日と今日ベテランシューターの岡田選手が出ていないことから(怪我か?作戦か?)自分しかいないという自覚が生まれたのか、今までになく積極的でした。
そして後半のアスフレは前日東頭HCが予言していたように、このチームは1日で変われる。
そう、変わったのです。
【怒涛の反撃】
高木のスリーポイント(この日アテンプト11本4本成功)が口火となりレーン、エグー、久岡と怒涛の反撃が始まったのです。
第3クォーターのアスフレの反撃は見事でした。
クォーター終わりには49-53と4点差まで詰めたのです。
いつものレーン、エグー頼みではなく、久岡、高木、紺野がどんどん攻めてチームのアテンプトのバランスが良くなりました。仙台は守りにくいのです。
また、いつもの悪癖である不用意なパスミスやファンブルからのターンオーバーが減り、逆にアグレッシブなディフェンスから相手のターンオーバーを多く誘発していました。
【進化を見せたメンタリティ】
そして、第4クォーター。
出だしアスフレはファウルを3連発してリズムを狂わせたように見えました。追い上げの大事な局面で崩れるパターンは幾度か観てきてます。
しかし、そこからフリースローと紺野のドライブで持ち直しました。
オフィシャルタイムアウト以降、仙台の1ポゼッション、2ポゼッションリードでアスフレがついて行き、
追い上げられた仙台は焦りからかファウルで貰ったフリースローを落とします。
そして、残り54秒久岡がドライブで得たフリースローを2本とも沈め66-66同点に追いつきました。
その直後、ディフェンスリバウンドを獲った久岡はそのまま、ファストブレイク、レイアップを決めたのです。
残り33秒。逆転です。
仙台はファウルゲームに活路を見出そうして、ハンドラーである久岡にファウルしていきます。
その全てのフリースローを久岡は射抜きました。
この日久岡はチームトップスコア20点を記録しました。
ついにこの接戦を74-71でアスフレが制したのです。
キャプテン久岡の勝負どころの局面で、ファストブレイクを決めて、全てのフリースローを沈めた素晴らしいメンタル。これこそがアースフレンズ東京Zに足らなかったものではないか。
そして前日の屈辱的敗戦から立ち直り、奮い立たせたチームメンタリティから高木、紺野、久岡の若手それぞれの覚醒を見ることができたのです。
これからのアースフレンズ東京Zの逆襲が楽しみになってきました。
photoまりえ