いよいよ今日から、Bリーグファイナルが始まる。
コロナ禍でも全員で戦い続けたブレックスは、昨シーズンの雪辱を晴らし、東地区優勝。
クオーターファイナルは激しいディフェンスが強みの渋谷に2連勝。セミファイナルは強敵・川崎を、ブレックス版ビッグラインナップ、そしてBREX MENTALITYで勝利。
声が出せず、手拍子に変わった今シーズンの私たちの応援は、あと2勝、後押しができるチャンスを得ました。
ふり返ると、毎試合、活躍する選手が変わるブレックス。
ファイナルを控え、個人的に勝手に、選手紹介を書いてみることにしました。
お付き合いいただけるとうれしいです。

■#0 田臥勇太
言わずと知れた、レジェンド。今シーズンはプレイタイムは多くはなかったものの、ちょっとペースがよくないな、という時に登場し、チームとファンを落ち着かせてくれました。
ふり返りたいプレイは、1月27日の東京戦と3月28日の三遠戦、そしてセミファイナル川崎戦。
東京戦では、引っかかった選手をはじめ、見てるみんなが騙されたフェイクで遠藤選手の3ポイントシュートをアシスト。
三遠戦では、自身のパスからピークが3ポイントシュートを決めた直後の第2クォーター残り5分43秒でのスティール! カメラが追い付かないほど、あっという間のできごとでした。そして、セミファイナルでは、ラスト1分07秒でコートイン。トップから3ポイントシュートを決め、会場を総立ちに!
ファイナルといえば、初年度のファイナル終盤。ルーズボールを追いかけて客席へ飛び込んだ姿は、今でも目に焼きついています。
黄色く染まったファンの前で両手を大きく挙げて喜ぶ姿を、また見せてください!

■#4 ジェフ・ギブス
もう何度聞いたかわからない、「40歳だなんて、信じられません」。アウェイで必ず、実況の方が口にします。公式SNSでは「小ぶりなスイカを思わせる肩」と紹介される力強い身体で、チームを数え切れないほど救ってくれています。
ふり返りたいプレイは、天皇杯決勝とセミファイナル川崎戦。
天皇杯決勝では、第1クォーター、川崎が徐々に流れをつかんできたところでコートINしたギブス選手。残り2分44秒ではビッグマン2人に囲まれながらも、押し込んでゴール下を決めます。さらに、残り24秒には、バスケットカウント。フリースローを決めて、リードした状態で終えることができました。ギブス選手はなかなか点が入らない時間帯に、決めてくれます。
そして、セミファイナル川崎戦。シーズン後半の川崎のビッグラインナップは、どのチームもこれだ! という対策ができていなかったように思います。けれども、ブレックスは、3番ギブスという起用で川崎を撃破。ロシター選手、スコット選手とコートに入った時にはギブス選手がボールを運び、第1クォーター残り2分10秒でアギラール選手をぐいぐい押し出し、オフェンスリバウンドを両手でとった瞬間はマンガのようでした。
家族愛あふれるギブちゃん。優勝して、満面の笑顔を待っています!

■#5 LJ・ピーク
今シーズンよりブレックスに加入。
25歳と思えぬ見た目と落ち着いたプレイで、シーズン後半にはスタメンに。3ポイントシュート、力強いドライブで頼りになる存在です。
セミファイナルの川崎戦2戦目では、すばらしい読みで3スティールを記録。川崎の得意なプレイを封じてくれました。
ふり返りたいプレイは、12月9日の富山戦と、クオーターファイナルの渋谷戦2戦目。スティールからゴールへ一直線で得点したかと思えば、外からも3ポイントシュートを沈め、第3クォーターには豪快なダンクを決めまして、20得点。この試合、奥さんが観戦に来たことも力になったとのこと。
クオーターファイナルでは、渋谷のディフェンスの間を割るドリブルで次々と得点を決めて28得点。
ファイナルでも、ぜひその得点でお願いします!
個人的に奥さんとのお話にほっこり。優勝して、奥さんにも喜んでもらいたいですね。

■#6 比江島慎
日本代表のエース。大学卒業から在籍していたシーホース三河から2018-2019シーズンに移籍。ほんとうにビックリでした。
比江島ステップから繰り出される鮮やかなドライブは、プロ選手でも“マネできない”と言われるほど。今シーズンは初めての大きなケガもあり、どうなることかとブレックスファンのみならずバスケファンが心配していましたが、見事に復活してくれました!
ふり返りたいプレイは、5月1日の秋田戦と、セミファイナルの川崎戦の2戦目。
秋田戦では、序盤に3ポイントシュートを決めると、速攻からそのまま得点するなど、中でも外でもテンポよくシュートを沈めていきました。第4クオーター残り5分17秒。トップからインサイドにドライブし、外にいるロシター選手へパスすると、今度はロシター選手がドライブ。そこからパスを受け取った比江島選手が倒れながらもシュートを放ち、バスケットカウント。セミファイナルの川崎戦では、技ありのターンからのシュートや3ポイントシュート、アシスト、ディフェンスでも貢献していました。
「優勝するために、ブレックスに来た」
その言葉を、ファン全員で応援します。
ファイナルでも前髪あげて、暴れまくってください!
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■#7 テーブス海
2019-20シーズンにNCAAからの電撃加入。バスケ界がざわつきました。
2秒あれば、ドリブル2つであっという間にコートの端から得点できる、スピードスター。ブレックスにはいなかったPGということで、思い切りのいいプレイが魅力です。また、「その角度からどうやって?」と思わせるスキップパス、竹内選手との合わせが最高! シビれます。
ふり返りたいプレイは、1月31日の渋谷戦と天皇杯決勝の川崎戦。
渋谷戦では、ロシター、渡邉、比江島が不在。スタメンとして出場しました。
難しい体制からのジャンプシュート、ディフェンスを切り裂くドライブ、そしてアシストと、14得点 4アシストの大活躍でした。
そして、天皇杯の決勝では、点差が広がりつつあったタイミングで2本の3ポイントシュートを決めるなど、苦しい場面で踏ん張ってくれました。
ファイナルでは、富樫選手を相手にどんなプレイを見せてくれるのか。2人とも速いだけに、一瞬たりとも目が離せません。

■#9 遠藤祐亮
ベストディフェンダー賞を2度受賞、2018-19シーズンではベスト5とのダブル受賞。スピーチの場面では、TGI・D-ライズからコールアップされてここまで来てくれた! とたくさんのファンが感動。誰もが認める、ディフェンスの要です。また、勝負どころで託されるリングに吸い込まれる3ポイントシュートは、いつも鳥肌が立ちます。
ふり返りたいプレイは、12月26日と2月28日の三河戦、クォーターファイナルの渋谷戦。
三河戦では、金丸選手にフェイスガードで張り付き、4得点におさえ、勝利に貢献。さらに、クォーターファイナルの渋谷戦でも、ベンドラメ選手を8秒オーバータイムにするなど、「ブレックスはディフェンスのチーム」ということを身を挺して示してくれました。
また、2月28日の三河戦では、3ポイントシュートを6本決め、1戦目で伸びなかったオフェンスを引っ張りました。
ファイナルではこれまで通り、富樫選手をはじめ、得点力のある選手を止めてくれるはず。また、得点でも期待です。ディフェンスも一級品で、得点も2ケタとるなんて……あらためてものすごい選手です。
遠藤選手のプレイが、確実にチームを優勝へと導いてくれるでしょう!

■#10 竹内公輔
日本代表として長年ゴール下を死守。
ベテランの域に達しても、さらに進化する竹内選手。チームの流れが悪いときに、リバウンドやディフェンスで支えてくれます。泥臭いプレイと言われるところをきっちりとこなし、トランジションで先頭を走る姿は、安齋HCも頼りにしているところ。
ふり返りたいプレイは、1月13日の大阪戦(天皇杯)と、セミファイナルの川崎戦2戦目。
大阪戦、第4クオーター残り9分03秒。ディフェンスリバウンドをとった竹内選手が、そのまま走り、先頭でボールを受け取ってバスケットカウント。「これぞ、竹内選手!」というプレイでした。また、セミファイナルの川崎戦2戦目の第3クォーター残り2分40秒。比江島選手のシュートが外れオフェンスリバウンドをとると、今度はピーク選手の放った3ポイントシュートのリバウンドをとります。そのボールが比江島選手に渡ると、きれいな弧を描いてリングに吸い込まれていきました。
レギュラーシーズン、試合後のインタビューではチーム状況を冷静に見て、どうするべきなのかを言葉にする姿が印象的でした。最後の最後は、経験のあるベテランの力が必要です。千葉の猛攻を防いでください!

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■#11 荒谷裕秀
白鷗大学4年時に特別指定選手として12月に加入。 
関東4位、インカレ3位に大きく貢献し、優秀選手賞も受賞している荒谷選手。
1月2日の名古屋戦で初出場を果たします。第4クオーター終盤にコートインすると、残り20秒、トップからインサイドにアタックし、ゴール下で身体を当てながらBリーグ初得点!
1月24日に出場した千葉戦では、残り42.5秒で2本のフリースローをきっちり決め手、ホーム初得点。さらに、4月4日の名古屋戦では、終盤でコートインすると、残り2分21秒で3ポイントシュートを沈め、その後、果敢にゴール下に切り込むドライブも見せてくれました。
期待のサウスポー。そして、フリースローを決めてくれる、頼りになる選手。
個人的に、次々と変わる髪型にブレックスとの相性を感じます。


■#13 渡邉裕規
バイスキャプテンとして、チームを引っ張る渡邉選手。
誰もが知ってるナベタイムですが、とくに定義はないんだとか。たしかに、流れを変える、勢いをつけるという意味ではいつでもナベタイムな気がします。クイックヒッターであり、ここぞというポイントで決められる勝負強さが魅力。また、オフェンスファウルをもぎ取るプレイと、気持ちのこもった一つひとつのプレイはファンを釘付けにします。
ふり返りたいプレイは、12月20日の東京戦と、セミファイナルの川崎戦の2戦目。
東京戦では、第1クオーター終了間際にコーナーからの3ポイントシュートを沈めます。続く第2クォーターでは、開始早々にミドルシュートを決めると、残り7分38秒には3ポイントシュート、さらに2分57秒、1分23秒でも3ポイントシュートを決めました。
そして、セミファイナルの川崎戦2戦目。終盤の第4クオーター残り8分42秒、24秒ギリギリのところで超速クリックリリースの3ポイントシュートで、川崎に最後のタイムアウトを使わせました。
今でも印象深いのが、2018-19シーズンのセミファイナル千葉戦。前日の試合でケガをしたロシターが欠場。後半からじわりじわりと離され、鵤選手も負傷。第4クオーター、残り3分50秒には16点の差がありました。ここで気を吐いたのが渡邉選手。残り2分20秒、ミドルショットを決めます。残り6秒には、体勢を崩しながら3ポイントシュートを自ら決めた渡邉選手。最後の最後まで戦う姿は、たくさんの人に勇気を与えてくれます。ファイナルでどんな姿を見せてくれるのか。今からたのしみです!


■#18 鵤誠司
広島ドラゴンフライズから2017-18シーズンに加入。
PGでありながらも、外国籍選手にも当たり負けしない身体の強さで、何度もチームを救ってくれました。また、チームの流れを引き寄せるスティールも、大きな魅力です。
ふり返りたいプレイは、クオーターファイナル渋谷戦2戦目。
第1クォーター早々に、スティールから得点すると、第2クオーターではゴール下での渋谷の合わせようとするところでボールを奪います。さらに、第3クオーター残り8分17秒で3ポイントシュートを決めると、同じく第3クオーター残り7分19秒では、エンドインバウンズでボールが入った直後にパスカットし、そのまま得点。
他にもたくさんあるのですが、絞り切れませんでした……。遠藤選手とディフェンスの要としてキープレイヤーを抑え、ピンポイントでのスティール、ポストアップやドライブでのインサイドプレイのうまさに3ポイントシュート。どの試合でも安定したプレイを見せてくれます。
鵤選手と遠藤選手にブリッツされたら、めちゃくちゃ嫌だろうなあ。そんな場面を、ファイナルでも見たいです。
田臥選手が、今シーズン前半戦のMVPに選んだ鵤選手。ファイナルでもMVP獲っちゃってください!


■#22 ライアン・ロシター
来日してからブレックス一筋で、バイスキャプテン。昨年帰化し、日本代表として#0を背負うロシター選手。田臥選手との強い絆に、ファン全員がうれし泣きしました。
毎シーズン、大黒柱としてチームを支えてくれるそのプレイは、「ロシターがいるから大丈夫」と思わせてくれます。リバウンドに、ディフェンスに、3ポイントシュート、アシストに、ボール運びに……と、どんな役割もOKなオールラウンダー。
ふり返りたいプレイは、シーズン序盤の10月17日の千葉戦とセミファイナル川崎戦。
千葉戦では、37得点。ドライブにフローターに3ポイントシュートにアシストパスにリバウンドに……と魅力全開。
そして、セミファイナル川崎戦の2戦目。クオーターファイナルで鼻を負傷し、前日同様にフェイスガードをして登場。スクリーンやインサイドに引きつけてのアシストパスはもちろんのこと、オフェンスリバウンドからの得点、ミドルショット、ターンからフローター、3ポイントシュートに、第4クオーター残り6分05秒ではアギラール選手のゴール下をブロック。オフェンスにディフェンスに光ったこの日は25得点、9リバウンド、5アシスト! そして、フリースローもめちゃくちゃ決まった!
Twitterでは「ロシターバットマン、やばい……」というツイートをたくさん目にしました。
ファイナルの千葉戦。献身的なプレイ、そして安定した得点力で、チャンピオンに導いてくれるに違いありません! 

■#31 喜多川修平
琉球在籍時の2015-16シーズンにはbjリーグにて優勝。2017-18シーズンはベスト3ポイント成功賞を受賞。
ブレックスがBリーグチャンピオンになった2016-17シーズン終了後、古川選手が移籍し、「シューターが……」と心配していたところに来てくれました。
争いの激しいポジションながらも、試合に出ると必ず結果を残してくれる喜多川選手。
出てきて確実にシュートを決めるなんて、「職人」と呼ばれる喜多川選手しかできません!
ふり返りたいプレイは、12月19日の東京戦と、1月の千葉2連戦、2月6日の新潟戦。
東京戦では、第3クオーター残り4分37秒。田中選手からスティールし、そのまま自分で決めて、東京にタイムアウトをとらせました。新潟戦では第3クォーターのブザービーター3ポイントだけではなく、ブロックショットも決めています。
そして、1月の千葉2連戦。1戦目は15分34秒で15得点、2戦目も16分28秒の出場で13得点の活躍を見せてくれました。
「見本となる選手」と選手たちからも信頼される喜多川選手。安齋HCも「練習から激しくやっているから、チームのいい影響を与えてくれている」と評価していました。
さあ、ファイナルの相手は千葉。ということは、喜多川選手の大活躍で決まりです!

■#40 ジョシュ・スコット
ケガから復帰し、琉球から今シーズンから加入。
これはものすごい強力なゴール下になるぞ! と大興奮しました。
高さと強さを生かしたリバウンド、ペイント内での粘り強い攻撃が強みです。気づいたら、2ケタ得点する試合が山ほど……!
CSからはハートがかわいい新たな髪型で登場。
ふり返りたいプレイは、12月20日の東京戦と、セミファイナルの川崎戦。
東京戦では、第3クォーター残り6分23秒。ゴール下でディフェンスをガードすることで、ロシター選手とピーク選手の2メンゲームのための空間を、見事に演出。また、外れたシュートをねじ込むシーンは、レギュラーシーズンで何度もあり、確実にブレックスの得点をのばしていました。
そして、セミファイナルの川崎戦。レギュラーシーズンでは、なかなかクリアできなかった高さの壁を。4月25日の最後の最後に攻略したように見えました。勢いそのままセミファイナルでも、川崎の高さをものともせず、リバウンドに得点と攻守で大きな役目を果たしてくれました。1戦目の最後に藤井選手の届かなかったシュートをキャッチし、雄たけびを挙げる姿が目に焼き付いています。
今シーズンの特徴とも言えるロシター選手の多彩なプレイが見られるのは、スコット選手がゴール下にいてくれるからこそ。ファイナルでも、その堅実なプレイと圧倒的な強さでゴール下を支配してください!

■HC 安齋竜三
「このチームはめちゃくちゃいいチーム」とセミファイナル後の会見で話したHC。
全選手を出場させることを大切にしています。とくに1月23日の千葉戦あとの会見では、「(今シーズンプレイタイムが減っている竹内選手、喜多川選手に対して)練習でかなりやるべきことを体現し、それが試合でも出ている。それが、若手選手への危機感にもつながっている」と話し、常に遂行力の高い練習に取り組む姿勢と、チームへの高い貢献度を評価していました。
また、チームワークに対する考えを「犠牲心とそれを評価できる組織」と話しています。
バスケットボールはスクリーンやリバウンドをはじめ、身体の接触が多いスポーツ。自分が犠牲となって、他の選手によい形でシュートを放ってもらう。外れたシュートをもぎ取って、セカンドチャンスで得点する。先頭を走ることでスピードのある攻撃につなげる。短い時間でもチームのために最高のプレイをする。「犠牲心とそれを評価できる組織」であることがブレックスの土台を支え、それがファンにも伝わってきます。プロスポーツのみならず、家族単位の小さな組織から、大企業の組織まで、広く伝わってほしい考え方だと思うのです。(セミファイナル川崎戦1戦目では、比江島選手に手を差し伸べるシーンが印象的でした)
最後の最後、安齋HCがどんな戦い方を見せてくれるのか。竜三さん、よろしくお願いします!

さて、ただいま、ファイナル初戦開始の1時間前。
BREXNATIONで、BREX MENTALITYで、優勝する準備は整いました。
選手みんなの、そして安齋HCをはじめとしたチームスタッフみんなの、優勝した姿を見るために。勝つぞ! GO BREX!