バスケットボールが70点、80点を取り合う中で最後まで1点差を争うスポーツだからだとは思いますが、今日はまさにそんな戦略を超えたハラハラ、ヒリヒリする試合を感じられました。
越谷アルファーズがホーム越谷総合体育館に福島ファイヤーボンズを迎えてのB2リーグ第7節第1ゲーム。
越谷がここまで8勝3敗東地区4位福島が7勝4敗で5位。1位群馬クレインサンダース9勝2敗でダンゴ状態なので上位同士のマッチはお互いに取っておきたいところです。
ゲームは第1クォーターは福島のクォーターでした。
福島はエリック・マーフィーと神原のスリー、さらにインサイドのネパウエの得点でペースを掴みます。
越谷のバッツとネパウエのマッチアップは見応えありましたが、バッツに対してネパウエがつき、マーフィーがヘルプに入りダブルチームで抑えます。対して越谷はネパウエのパワープレーに対してバッツが1on1でつきますが、ネパウエのクイックネスについていけない場面もありました。
マーフィーはスリーポイントを射抜き、さらにフローターを決めての活躍で、越谷は福島の攻撃を止めることができず、15-30で第1クォーターを終えました。
第2、第3クォーターは逆に越谷のクォーターになりました。
PG畠山のファストブレイクとクレイグ・ブラッキンズのアウトサイドとペイントアタックで逆襲が始まります。
第1クォーターで15点差あった点差を第2クォーターで6点差まで詰めて41-47で前半終了です。
第3クォーターもペースは変わりません。
開始早々越谷長谷川のレイアップとブラッキンズの得点で45-47。マーフィーのスリーで返されましたが畠山の連続得点とターンオーバーからのブラッキンズのスリーポイントで第3クォーター残り7分で
ついに越谷が逆転に成功しました。
そこからブラッキンズを中心に得点を重ねて第3クォーターで69-61と8点差に越谷がリードでを広げて最終クォーターに入りました。
第4クォーター開始10秒で福島の喜久山がスリーポイント放って反撃の狼煙です。
残り7分26秒神原のレイアップで76-71。
続いてマーフィーがバッツからスティール、これをヒンクルが決めて76-73。ワンポゼッション差です。
残り5分25秒バッツのターンオーバーから福島の喜久山がスリーポイントを決めて79-79の同点に追いつきました。
そこからは1点を争う攻防で目が離せません。
オフィシャルタイムアウト明け福島の攻勢です。
喜久山、村上の連続スリーポイント
残り2分33秒バッツから喜久山がスティール!これを神原がレイアップ。81-87、福島6点差リード。
このまま行ってしまうのか?
越谷の高原HCはここでタイムアウトをとります。
このタイム効きました。
長谷川のミドル、また長谷川のディフェンスリバウンドからのファストブレイクでバッツのペイントアタックが決まり85-87。1ポゼッション差に粘ります。
残り1分17秒、福島のネパウエジャンプショットで引き離す。85-89
残り24秒。ヒンクルのバスカンが決まるも、フリースローは失敗します。87-89
ホームの声援を背に越谷は勢いが止まりません!
畠山のスティールから長谷川に預け、トップの位置からスリーポイント!なんと射抜かれた。残り16秒、ここで逆転です。
90-89
すかさず森山HCタイムアウトかけてから福島最後の攻撃に入ります。
セットからPG村上がトップからネパウエとのピックアンドロール!ロールしてセンターに走るネパウエにパスが通り、レイアップ!再逆転?
残り5秒で最後は単純だけどおそらく何度も繰り返してきたピックアンドロールでゲームを決めました。
最終スコアは90-91。福島ファイヤーボンズが勝利を納めました。
何というメンタル。
ゲーム終盤追い上げられて残り16秒で逆転されても跳ね返すそのメンタリティに全ての戦術や技術を超えた熱いモノを感じられます。
なかなかお目にかかれない好ゲームを観戦できたことに両チームに感謝の気持ちを持って会場を後にしました。