第17節1月23日24日のゲームで千葉に連勝して24勝5敗で単独首位に躍り出た宇都宮ブレックスに、こちらも島根スサノオマジックに良い形で連勝して来た7位アルバルク東京が宇都宮ホームで挑みました。


今レギュラーシーズンの対戦4試合目になり両者の対戦は最後になります。ここまでブレックスの3勝0敗です。前半戦ケガ人やメンバーが揃わなかったこともあり、なかなか振るわないアルバルクは何としても4敗目は避けたいところです。


前節ブレックスは千葉のトランジションを止めてオフェンスリバウンドを奪い、遠藤、喜多川が効果的にスリーポイントを決めて千葉ジェッツにいいところを出させませんでした。一方アルバルクは島根にチームオフェンスで確実にオープンを作りケガから復帰の須田、小島がスリーポイントを決めてペースを掴みました。


お互いにターンオーバー、ファストブレイクを抑える事、リバウンドを制覇してセカンドチャンスポイントを抑える事が課題のゲームでした。


結果は59-83でアルバルクが見事にリベンジを果たしました。



さて、アルバルクは強いブレックスに対してどこが良かったのでしょうか?


試合後ルカコーチは「賢くプレーをして大きな勝ちを得た」と言っています。


ブレックスディフェンスを読みながらオフェンスの狙いどころはどこだったのか?


ターンオーバーをしないで相手のファストブレイクポイントを抑えることにはどうやったのか?


どうやってブレックスのオフェンスリバウンドを抑えてセカンドチャンスポイントを抑えたのか?


検証してみようと思います。



前半ゲームのペースはブレックスにありました。第1クォーター残り2分34秒のギブスのペイントアタックと残り2秒のスリーポイントで今日もブレックスが一歩リードしました。

第2クォーターでも比江島の復帰やロシターの2本のスリーポイントの成功でゲームのイニシアチブはブレックスに渡りそうに見えました。

大貴がブレックスのブリッツにかかりターンオーバーを犯したときにはこのまま流れを持って行かれると思いました。

しかしこのとき紙一重でファストブレイクを免れ、得点に繋がりませんでした。ここがアルバルクにはターニングポイントだったかもしれません。


【アルバルクオフェンスの狙いは何であったのか】


アルバルクは前半は得点には繋がりませんでしたがコーナーエンドや45°でオープンスリーの形は作れていました。そしてスリーポイントを撃ち続けていました。前半成功したのはアレックスの1本だけでしたが、これが後半功奏しました。アルバルクはスリーポイントチームに変貌しつつあります。ここのシュート力というよりもガード陣が深くアタックすることでキックアウトがより効果的となりチームとしてオープンを作り確率を上げていくという狙いがあるように思います。


後半は驚異的にスリーポイント確率が上がることになりました。最終的にはスリーポイント確率はブレックスの26.3%に対して47.1%になりました。アレックスの3本以外は須田の2本、他は1本づつでした。(合計8/17)

チームでスリーポイントをつくっている証明です。


対してブレックスのスリーポインターのピーク、遠藤、喜多川、ナベには菊地、須田、大貴をフェイストゥフェイスについて撃たせませんでした。(合計5/19)


【セカンドチャンスポイントを許さない】


前半、アルバルクが喰らいつけていけたのは第2クォーターからリバウンドが取れ始めて来ていたからです。第1クォーターではリバウンドはブレックスの14本に対してアルバルクの5本ですが第2クォーターではブレックスの7本に対してアルバルクの14本です。最終的にはブレックスが37本アルバルクが47本とアルバルクが10本も差をつけることになりました。しかしオフェンスリバウンドはブレックスが14本アルバルクは13本です。アルバルクは特に後半、オフェンスリバウンドを取られてもセカンドチャンスポイントを許さなかったのです。



ブレックスのこのゲームのフィールドゴール確率は30.9%です。特にギブス、スコット、公輔、ロシターのインサイド陣のフィールドゴール確率は50%を大きく下回り39.28%でした。

インサイド陣のペイントの得点はほとんど抑えていたことになります。 


オフェンスリバウンドを取られてもセカンドチャンスは止めていたということです。


ロシターにトラブルが起こったのか後半プレータイムがなかったこともリバウンドやセカンドチャンスポイントの部分ではアルバルクに有利でした。


【ファストブレイクポイントを防ぐ】


このゲームのターンオーバーはお互い7本です。とても少ないです。お互いにファストブレイクに繋がるミスをしないことはとてもケアしていました。


ブレックスのファストブレイクポイントは6に対してアルバルクは8です。お互いにここはケアしていたということのようです。


【ダブルチームディフェンスの可否】


アルバルクはいつもビッグマンにマークマンとガードがダブルチームに行ってトラップをかけていましたが今節は封印していたようです。ダブルチーム行ってから早い展開で崩されることが多かったからだと思われます。逆にブレックスはダブルチームに行ったところでコーナーエンドにディフェンスが足りなくなるところを元基に狙われてザックやデションのフリーを作られていました。



第3クォーターからのアルバルクはゲームプラン通りに運んだと思われます。


この勝利はアルバルクにとってもアルバルカーズにとっても強いアルバルクが戻った証明になりました。12月には負け越して「どうしたアルバルク?」と囁かれる中、今月は天皇杯渋谷に勝利して島根に連勝、そして千葉に圧倒的に勝った首位ブレックスに今節勝利したことで次の難敵富山にどうなるのか?


強いアルバルクがカムバックしてきました。今後に期待したいです。