第3戦までもつれたBリーグファイナルは3年越しの悲願達成で千葉ジェッツがBリーグチャンピオンに輝きました。

横浜アリーナ第1戦は65-85。
第3クォーター残り3分で宇都宮を10点リードして、第4クォーターフリッピンの活躍もあり宇都宮を引き離しました。
千葉はインテンシティ高くルーズボール、リバウンドでポゼッションを増やすことにフォーカスしての勝利でした。

第2戦は83-59。
宇都宮が千葉を圧倒しました。この日は前日と反対に宇都宮がリバウンドを支配して、外からも千葉の倍、10本のスリーポイントを決めています。
鵤はじめとしたバックコート陣のリバウンドの意識が高く、オフェンスリバウンドは宇都宮15本に対して千葉5本と前日のお返しをしました。

1日おいた6月1日行われた第3ゲームは、第4クォーター残り2分まで一進一退の素晴らしい戦いでした。
最後はファウルゲームとなりましたが、71-62で千葉ジェッツが勝利して表彰台の金色の紙吹雪を浴びながら万歳をすることとなりました。
C64646B3-7FDF-49B6-BC6D-6025131846B7.jpeg 2.41 MB1勝1敗で迎えた決勝ゲーム、実力が拮抗した好ゲームで双方ともロシター、エドワーズという帰化選手ビッグマンを擁しピーク、ショーターというスイングマン外国籍を有しています。

チャンピオンへのほんの少しの差はどこにあったのか?
検証してみます。

ボールへの執着心、集中力

互いに譲らない第3ゲームにあって千葉の集中力を垣間見たシーンが第3クォーターにありました。

第3クォーター残り3分49秒。
ショットクロックギリギリでショーターがスリーを撃ちました。24秒のブザーが鳴ってリングに跳ねたボールはリバウンドに弾かれ、エンド方向にコートの外に大きく飛び出しました。
24秒かと気を抜いた刹那、ダンカンが飛び込みボールをコートに投げ入れました。ペイント中央でボールを受けたエドワーズはそのまま、豪快にワンハンドダンクをぶち込んだのです。
511E0261-3D9C-459C-B546-4F6AD214C46E.jpeg 1.59 MB同じく残り2分12秒。
左エルボー下からダンカンが右ウィングのエドワーズにキックアウト、ボールを受けたエドワーズはそこからドライブを選択しました。
進路をギブスと遠藤が塞ぎ、ギブスがブロックしたルーズボールは遠藤がタップしてギブスへ送ります。
これを諦めずにダンカンが弾きます。
エドワーズがこれを回収してナベのファウルを誘ってエンドワンです。フリースローは外れましたが、このようにルーズボールから4点を奪いました。
F4D09D68-0749-414D-BC23-21E20708557D.jpeg 1.43 MB宇都宮もルーズボールに果敢に取りに行っています。
ピークは左コーナーに飛び出したボールに飛び込んでペイント中央にボールを送りました。しかし笛が鳴りアウトオブバーンズ。ラインを越えていたという判定でした。

第3クォーター終了時50-50です。この4点がなければ千葉は46-50となり、第4クォーターの情勢は大きく変わったことでしょう。

「ほんの少しの違い」

千葉には集中力、執着心と運もあったのだと思います。

ショーターとピーク

このゲームは新戦力外国籍ショーターの存在感が際立っていました。宇都宮には同じタイプのピークがいます。
その違いは何だったのでしょう。
00336EB3-8778-41A0-ACD3-E665098DB711.jpeg 1.48 MB第4クォーター残り2分で61-60千葉の1点リードでした。

ここから潮目が変わるプレーは、残り1分51秒と1分44秒に放ったショーターの2本の右45°ペリメーターからのミドルショットでした。

1本目は見事にリングを射抜き、2本目は溢れたところをサイズがプットバックしました。65-60です。

焦ったのか次の宇都宮の攻撃で比江島が5つ目のファウルを犯しファウルアウトしてしまいます。

タイムアウト後、宇都宮はファウルゲームを展開しますが、3回6本、全てのフリースローはショーターが決め切ったのです。
78136F85-3479-4258-9B1E-15B01302EF57.jpeg 1.43 MBショーターはミドルショットをゲームを通して高確率で決めています。
押し迫ったこの時間帯に放ったミドルを起点とした2ポゼッションのリードは効果的でした。

それだけではなく、そのフィジカルの強さと確かなボールハンドリングで自らボールプッシしてドライブで決め切っています。

パワーもあるのでドライブしてペイントでファウルをもらい、確実にフリースローを決めるメンタルと技術もあります。

このゲームのキーマンとしてのショーターは外せません。

宇都宮にも同じタイプのスイングマン、ピークがいます。このゲームのピークは7得点2リバウンド1アシストです。14得点5リバウンド2アシストのショーターとの能力に大きな差はないと思います。

しかしショーターには、はっきりとした特徴、ミドル、ボールプッシュ、テイクファウルがあり、それをゲームで表現していました。
035525D1-C2B2-4CF7-896B-1B5BC631D4D2.jpeg 1.03 MB千葉と宇都宮の少しの違いとして挙げておきたいと思います。

アウトサイドのあるビッグラインナップ

千葉も宇都宮も帰化選手を含むビッグマンのラインナップがあります。宇都宮はロシター、スコット、ギブス
千葉はサイズ、ダンカン、エドワーズです。
B1197BB7-B413-408E-BC6F-ADC04F44CB31.jpeg 1.59 MB互いにリーグでも上位のリバウンド奪取率のチームでありペイントでの得点が高いラインナップです。

千葉にあって宇都宮にはないもの、それは「千葉のビッグマンは全員スリーポイントが狙える」ということです。

対して宇都宮はロシターは積極的に撃ちますがスコット、ギブスは基本的にアテンプトが少ないのです。
BE144E96-FF6C-496A-B167-0844AD87F020.jpeg 1.4 MB第3ゲームでは宇都宮のスリーポイントはロシター1/6、ギブス、スコット0/0です。
千葉はサイズ1/3、エドワーズ1/1、ダンカン1/2でそれぞれアウトサイドから決めています。

これが意味することは、ポップしてスリーが3人とも狙えるのでマークのロシター、スコット、ギブスをアウトサイドに釣りあげることができます。

これはリバウンドには有利に働きます。さらにスペースが広がり富樫やショーターが割って入ることが容易になります。
BBA1B773-F4B7-4A88-9CD9-E1BF271857F1.jpeg 1.23 MB第4クォーター、宇都宮はスペースがなくてオフェンスに大変苦労していました。時間が少なくなりセットオフェンスに時間がかけられなくなるとシンプルに攻めるようになります。

そこでビッグマンがアウトサイドに展開しない宇都宮はペイントにスペースが少なく、オフェンスはことごとく潰されて、タフなショットを撃ち続けることに終始していたようです。

3年目の悲願達成。新たなる戦いへ

今シーズンのチャンピオン千葉は2年間アルバルクに退けられて、昨年はポストシーズンが無くなり、これらを迎えての悲願達成です。
715A3C0A-36CB-4E89-BCFF-357C741F5BFB.jpeg 1.15 MBその喜びは千葉のチーム、スタッフ、ブースターをはじめ、いかばかりかと思います。本当におめでとうございます。

これで、最強と思われた川崎ビッグラインナップを攻略して勝ち上がったリーグ戦最高勝率の宇都宮に、新たなる悲願が生まれたのだと感じました。

画面に映る比江島の悔しそうな表情を見てまた、新しいストーリーの始まりを感じられずにはいられません。
220F2411-3800-4D47-87B7-D58622211838.jpeg 1.1 MB各チームすでに壮絶なストーブリーグが繰り広げられています。
それを横目にCSを観戦していましたが、これからは推しチームの補強の動静に一喜一憂しながらも、東京オリンピックでの日本代表の活躍を(オリンピックは開催してほしいです)楽しみにしていきたいと思っています。
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photo kii