今シーズンは大型の移籍がたくさんありましたが、選手にとって古巣との対戦はその想いは特別なものになることでしょう。そして、推しの選手が移籍してもチームを変わらず応援する多くのファンにとっても、そのゲームは格別なのです。

Bリーグはファンにとって古巣対決という垂涎のカードをプレゼントしてくれました。

令和3年歳末の29日(水)の夜、東地区ではライアンロシター擁するアルバルク東京がアリーナ立川立飛で宇都宮ブレックスを迎えました。また、西地区では金丸晃輔が所属する島根スサノオマジックが松江市総合体育館でシーホース三河と対峙しました。

アリーナ立川立飛でアップをしていたロシターが田臥と目を合わせ近寄ってハグをしていたシーンは共感を呼び多くのSMSにあがっていました。
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photo by Ran

西地区3位島根と5位三河の対戦はリーグ戦24試合目を迎える中盤戦にあってCS出場を睨んだ大事な1戦になります。

ゲームは92-78と島根が三河をスリーポイントとトランジションで圧倒しました。

そんなガチな試合を三河ファンで金丸晃輔選手推しの「はちみつまい」さんはどう観たのでしょう。
両チームの分析と共にレポートします。

スリーポイントチームになった島根

今シーズンここまでの島根はリーグで1、2位のスリーポイントシュートを打つチームとなりました。1試合平均で約30本スリーを放ち約10本メイクしてきます。

スリーポイントの確率は34%でリーグ15位ですが、1試合でスリーを成功させる本数はリーグ4位となります。因みに東地区では川崎もほぼ同じ数値で似たような傾向があります。同じく約30本試投して約10本成功させます。(スリーポイント確率16位、成功本数は3位です。)

島根のこの日は、もっとスリーポイントの確率が高く15/28でした。
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長距離砲の主軸はPG安藤誓哉、SF金丸晃輔とペリン・ビュフォードがスリーポイントを量産します。さらにインサイドに強靭なリード・トラビス、ニック・ケイがいて、三河ガードナーのフィジカルに全く負けていませんでした。この2人もスリーポイントがあるためどこからでも早いタイミングで打ち込んできます。

特に金丸はシューターとして各チームに徹底してマークされます。このマーカーを引きつれることでチームメイトにスペースを提供します。それでもクイックモーションから射抜かれたスリーポイントはこの日は2本ありました。金丸の移籍は島根のチーム作りには必須だったのでしょう。
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一方で島根はトランジションが速くディフェンスリバウンドやエンドインバウンズからコーストトゥコーストで速攻を出してもきます。

加えて、ミスが少なくターンオーバー数はリーグ最少(1試合平均8.75本)です。しかし、この日は三河と共に11本のターンオーバーがありました。

ディフェンシブチームに変貌した三河

一方、金丸晃輔を放出した三河もチームとして大きく様変わりしました。金丸、川村を擁してスリーポイントをどんどん打ち込んでいた攻撃型スタイルからインサイドとアウトサイドをバランス良く攻めて、しっかり守備をするディフェンシブなスタイルに変貌したように見えます。今節まで三河の平均得点は80点(12位)ですが平均失点は77.5点(6位)です。守備型のチームへの変化していることがわかるでしょう。
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スリーポイントは1試合平均で約23本アテンプトして約8本決めています(リーグ14位)。その確率は34.8%でリーグ9位となります。
一方、FG成功数は1試合平均31本でリーグ4位(FG確率37%)と数値が上がります。
これは島根のFG確率34%(リーグ7位)を上回ります。

これはスリーポイント以外のフィールドゴール、つまりペイント、ペリメーターで着実に得点しているということを意味しています。

三河は島根のようにトランジションから速攻を繰り出すという印象はありませんので、ガードナーのポストアップからの得点や大型PGコリンズワースのミスマッチを利用した得点。長野とガードナー、シェーファーとのピックアンドロールや角野、西田と言ったウィングプレーヤーがセットプレーから得点を獲得しているということでしょう。

新戦力活躍に見たアウェイエンドからの景色

第1クォーター残り2分38秒
コリンズワースと西田が島根ビュフォードから連続してスティールしてファストブレイクを決めて追い上げムードの場面。
長野が右コフィンコーナーにエントリーします。
シェーファーが左ローポスト、ガードナーが左ハイポストに並んでスクリーンをセットします。
左ショートコーナーから角野がオフボールで駆け上がってマークの白濱を剥がしてガードナーを抜けてカールしします。長野からのパスを左エルボーで受けた角野はストップジャンパーを決めました。19-16
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箱推ししている三河の新加入選手の活躍はまいさんにはどう見えたのでしょう。

三河ビハインドだったから角野選手いいね!ってなりました!ジャンプショット得意プレイなので新しい三河をお披露目って感じです。

この時は、どっちに点数が入っても嬉しくて、推しがたくさんいるのは複雑な気持ちになるかと思いきや、純粋に楽しい‼︎っていう初めての感覚でした。

三河の劣勢に思わず力が入るとき。

第2クォーター残り2分23秒
島根のディフェンスリバウンドから誓哉がプッシュします。三河陣内右ウィングでロールターンで長野を置き去りにした誓哉は、ショートコーナーでトラビスへディッシュパス。トラビスはダンクを豪快に決めました。
電光石火、その間8秒。トラビスは通算100回目のダンクです。45-30
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島根は序盤からトランジションから速攻を頻発していました。まいさんに点差が離れてきた時金丸を推すのか三河を推すか聞いてみました。

この辺りは、点差がついてたので三河が追いついてほしいって思ってました。この辺りから島根を敵と認識し始めて、いつもなら喜べる島根のファストブレイクも「やめてほしい!」って思ってました。「来る、来る、来る」って思ってたら、やられたって感じでした。

次回に続く

photos by はちみつまい 
@maii_gleen