残り9秒、最後のポゼッション。

三河2点ビハインドで熊谷はもう動けないのかガードナーへのパスを出せたのは残り2秒、ダンカンのシュートコンテストに遭いながらガードナーのフェイドアウェイはブザーと共に外れました。


アヴィーはその場にうずくまり、コリンズワースはゴールポストを背に座り込んでいました。


満身創痍。印象的なシーンと共に今シーズンの三河は終わりました。

Bリーグクォーターファイナル千葉対三河は2連勝で千葉がセミファイナルに進出しました。

第1ゲームは105-76、第2ゲームは80-78です。


千葉はこのシリーズ、三河のダブルエース金丸とガードナーを抑えることに成功してウィッティングトン不在のインサイドを制圧して勝利しました。


速くて強い千葉は磨きがかかってきています。

三河戦で感じた千葉の強さを紐解いていきます。


【佐藤卓磨と原修太】


この2人のSGのディフェンダーとしての存在感が際立っていました。


金丸に仕事をさせませんでした。2試合通して金丸にはオープンでスリーポイントを撃たれることはほぼありませんでした。タフショットを決められることは仕方ありません。1ゲーム目は11点スリーポイントは1/5、2ゲーム目は19得点スリーポイントは2/6と金丸のスリーポイントを2日間でわずか3本に抑えたことは千葉の勝利に大きく貢献しています。


三河も金丸用にガードナーとアヴィーが並んでスクリーナーとなり、金丸が2人の間を抜けてから間を閉じ、金丸にスリーを撃たせるエレベータースクリーンなどデザインプレイを用いていましたが、佐藤、原のマークはタフでした。


【走れるインサイド陣】


千葉の速さはガードの富樫のボール運びやクイックネスもありますが、インサイド陣が献身的に走り続ける速さがもっとも効果的です。


ファストブレイクの際に最も速くゴール下に詰めていたのがダンカンです。ダンカンは1ゲーム目28点12リバウンド、2日目19得点12リバウンドの活躍でした。


千葉のインサイド陣はリバウンド、セカンドチャンスに優れているばかりかファストブレイク、トラジションの展開についていけます。

1ゲーム目は千葉のファストブレイクポイントは24点三河は4点でした。しかし、第2ゲームは5点と停滞します。第2ゲームは三河が長い時間帯で2-3のゾーンディフェンスを敷いてきています。これが功を奏してペイントでの得点は第1ゲーム40点から第2ゲームは24点と減っています。


千葉はゾーンを敷かれるとペイントへの侵入は阻止されていました。しかし、オフェンスリバウンドは飛び込み、セカンドチャンスはものにしています。


オフェンスリバウンドは第1ゲーム17本、第2ゲーム21本獲り、セカンドチャンスは第1ゲーム14点、第2ゲームでも29点取れていました。


千葉の強さはトラジションからのファストブレイクとオフェンスリバウンドとセカンドチャンスポイントにありそうです。


【富樫とショーター】


富樫とショーターはゲームをクリエイトしますが、全くタイプが異なります。


富樫はスピードでディフェンスを掻き乱しオープンを作り、自らはアウトサイドからスリーを狙います。


なによりも富樫は勝負強いです。勝負どころのクラッチシュートは高い確率で決めてくるのが印象に残ります。


ショーターはスラッシャータイプでドライブからペイントアタックやミドルを狙います。パワーもあるのである程度強引に持ち込むケースもあります。

ファウルをもらいつつ高いフリースロー確率で得点を稼ぎます。1ゲーム目は20得点スリーが2/4フリースローは4/4でした。第2ゲームのゾーンディフェンスに対してはペイントアタックがしにくくなるため得点が7点と停滞しています。


【千葉が優勝するためには】


セミファイナルでは千葉は沖縄に赴き琉球との対戦となります。


リバウンドキング、クーリーに対してサイズ、ダンカン、ギャビンがどれだけのオフェンスリバウンドを奪えるのか?


スラッシャータイプのエバンスにマッチアップするのは佐藤か?原か?


トラジションの速さで琉球ディフェンスを翻弄できればもうひとつ上は目指せるかもしれません。


Bリーグ制覇を目前でアルバルクに封じられてきた悔しさは観戦のたびに感じます。

優勝するチームにはラッキーボーイが必ずいると言います。

富樫の勝負強さに加えて金丸を抑えた佐藤卓磨の覚醒に期待してCS観戦を楽しみたいと思います


photo kii