「エネオスサンフラワーズ対富士通レッドウェーブ」


開幕戦にこれほど興奮するマッチはないかもしれない。


大田区総合体育館には、早々とヒトが集まってきている。しかし「開幕戦」と言うには正直演出は抑え気味。体育館エントランスの大きなパネルにはWリーグ開幕戦告知ポスターの拡大版が設けられてはいるが、のぼりはない。LOVED看板が並んでるはいるが外にオフィシャルショップの類はなく、飲食の販売もない。


簡単に言うと「お祭り感」のない開幕戦だ。


それでもコロナ禍で半年間、バスケットボールの試合に遠ざかってきたバスケブースターたちの情熱は、抑えることはできない。

待機列もソーシャルディスタンスを保ち1人並ぶことに1m離れて並んでいる。係員の方のアナウンスが聞こえなくてもそれぞれの来場者は一定の距離を保ちつつ、口にはマスクをかけて、綺麗に一列に並んでいる。

アリーナの外に毎年見られた中庭の喧騒は皆無だ。

会場内でも飲食の販売はなく、持ち込みは可能だがモノを食べる事は禁止だそうだ。という事は飲み物は持ち込み可能とのこと。アルコールも可能とのことだ。さっそく後から来る連れにアルコール飲料の買い物を頼んだ。


選手の会場入りも試合開始90分前くらいだった。

観客の会場入りは1人ずつサーモカメラの前で体温チェックをしてからだ。


今年はチアさんやエネゴリくん、レッデイのお出迎えはない。残念だが、入場後まっすぐそれぞれの席に向かった。


席について驚いたのは、ソーシャルディスタンスの広さだった。シートの横左右3列空いて席が確保されている。もちろん前方、後方は空いている。

Wリーグ運営側の「絶対コロナ感染はさせない」という強い意志を感じずにはいられない。そして心からこのスキームに協力して今シーズン問題なくバスケ観戦できるようにしたい。


ゲームは思った通りの熱戦だった。

エネオスは吉田選手、藤岡選手が抜けてどうなるのか?富士通は岡田英里、藤本愛妃両ルーキーがどうなのか?お互い優勝候補のチーム同士本当に開幕戦としてはたまらない。

1Q、渡嘉敷、梅沢の高さを生かしたポストプレイにガード宮崎選手のドライブ、スリーポイントで前半富士通はオフェンスの糸口が見えてこない。リバウンドが取れない。そんな展開から2Q、篠崎のドライブ、内尾、内野のフォワードの頑張りで逆転して、37対38で前半を折り返した。



後半、目についたのは富士通は期待のルーキー岡田、藤本愛妃の2人だ。2人ともルーキーとは思えない落ち着いたプレーだった。が、エネオス宮崎、林のスリーや梅沢のインサイドで富士通を引き離し。4Qも流れは変わらず。開幕戦はエネオスサンフラワーズが77対60で初戦を勝利で飾った。


因みにこの試合で後半エネオス藤本愛瑚選手(妹)と富士通藤本愛妃選手(姉)がオンコートでの対決が見れたのは個人的には嬉しかった。


ヒロインインタビューも思い切りソーシャルディスタンス。これはネタですよね。

渡嘉敷選手が語った「私自身もずっとこの日を待ちわびていたので、皆さんの前でバスケットボールができるのは幸せだなと、感じている。」


オレたちもこれだけの対策をして、それに協力して、声を張り上げずにクラップして会場でモノを食べなくても


「バスケットボールが観れるのは幸せだなと、感じている。」


バスケットボールが観れることが当たり前ではないことを学んだ今シーズン。少しでも多くの試合を無事に観戦できて熱くなれることを願っている。