苦しんだ末の勝ちでした。


第19節第2ゲーム、東地区7位アルバルク東京対東地区4位富山グラウジーズのゲームは最後までどちらに勝利が転ぶかわからない好試合でした。


前日に行われた第1ゲームはソロモン、スミスによってペイントを支配した富山が86-97とシーソーゲームを第4クォーターでつき離して勝利しました。

今日の第2ゲームは90-86でアルバルクが勝利してCS進出争いに首の皮一枚残すことができました。



第1戦スミス、ソロモンのリバウンド、セカンドチャンスポイントと前田のシュート、岡田のドライブ、スリーポイントに沈められたアルバルクがどのように対策して第2ゲームに臨んだのでしょうか?


【リバウンド、セカンドチャンスポイントの対策】


第1クォーター序盤は昨日の勢いのまま富山が宇都のドライブ、スミスのポストプレーで滑り出しました。これに対してアルバルクは攻めの形を作りアレックスのミドル、大貴のドライブ(いわゆるタナカーク)でよくついていき、リバウンドはケビン、アレックスだけでなく、元基や誓哉のガード陣もリバウンドの意識を持ってチームで取りに行っていました。



ソロモン、スミスの立山連峰にアレックスやケビンが弾いてガード陣がこれを拾うといったことをしていました。

それでも2度3度とリバウンドに飛ぶとスミスの幅にポジションを奪われてオフェンスリバウンドを取られてセカンドチャンスを決められるパターンはゲームを通して無くなりませんでした。


このゲーム、スミスは31得点12リバウンド、ソロモンは11得点17リバウンドです。


これに対してアルバルクのリバウンドはアレックス7、ケビン4、デション4、元基4、誓哉4です。

リバウンドにチーム全体で取り組んで苦労していたのがよくわかります。


それでも前日のトータルリバウンドが24本-37本から32本-39本と13本差から7本差へと大きく改善されました。


【富山のゾーン、ゾーンプレス対策】


富山のディフェンスはマンツーマンから2-3のゾーン、2-1-2のゾーンプレスを使い分けていました。


マンツーマンではピックアンドロールを主体とした攻撃で攻めまていました。ゾーンの時はハンドオフとカットを繰り返してオープンを作りスリーポイントを狙っていました。今節のアルバルクは元基の好調、須田の復帰、大貴のシュートタッチの復調がありスリーポイントが好調です。このゲームのスリーポイントは8/20で40%でした。富山は前田が後半調子がでていましたが、橋本のタッチがあまり良くなかったのが勝負どころで響きました。富山のスリーポイント確率は6/22で27.3%でした。


【富山のアルバルクのダブルチーム対策】


アルバルクのディフェンスではビッグマン対策としてローポストにスミスが入った時にマークマンのアレックスやケビンがついた時に大貴や須田、菊地がダブルチームに行きます。スミスはアルバルクのローテーションの穴を狙うため、第1戦では逆サイド45度に早くパスを出してフリーで前田や岡田がスリーポイントを狙っていました。


第2戦ではダブルチームに行った際、ガードの選手(元基や誓哉や大貴)がエンドコーナーとエルボーを1人でケアするのですが、ややエルボー側をケアしていたようでした。


どうしても、コーナーエンドはブラインドになりやすく、そこに岡田がバックドアでフリーでゴール下に侵入してイージーバスケットを決められるシーンを2回ほど確認しています。


富山はほんとにしたたかでした。


【勝負どころのデションの頭脳】


第3クォーターは富山のペースでした。いわゆる撃ち合いにゲームを導きました。オフェンスチームを自認する富山は前田の長距離砲が当たり出しました。

外れてもソロモン、スミスのツインタワーが壁となってオフェンスリバウンドを何度も抑えてセカンドチャンス決めました。アルバルクもなんとかついていきましたが岡田のブザービータースリーポイントでリードを奪われてしまいました。


第4クォーターに入ると富山は前田とソロモンにファウルがかさんできました。

ここが勝負どころで大きく影響することになります。


第4クォーター残り2分40秒ソロモンがアルバルクアレックスに対して4つ目のファウルを犯しました。バスカンでしたがフリースローは外します。


点数は81-80、1点リードの場面、デションは試合後のインタビューでソロモンがファウルトラブルであったので思い切ってアタックしたと言っています。


結果的にソロモンのファウルアウトを誘いました。

ツインタワーの一角が無くなりデションのマッチアップは橋本になりました。デションはそこから同様のアタックを橋本に2回挑み、この3連続得点でアルバルクを勝利を導きました。


アルバルクに諦めない粘りが出てきました。苦労して苦労して最後に勝利する、天皇杯渋谷戦からそんな戦いぶりと、今日のヒーロー、デションの笑顔を見られるようになったのが大きいです。


まだまだデションの欲しい時にパスが回っていない印象はありますが、徐々にチームにフィットしてきました。


まだまだチームケミストリーを高める伸びしろがあります。

このゲームでCS出場圏に生き残りに望みが出てきました。今後のデションとアルバルクに期待します。