連敗後の三遠戦、開始18秒の間に大貴はAKのピックを使ってスリーポイントを沈め、そのわずか30秒後にはドライブターンラウンドからのレイアップで魅せてくれました。


この2本で大貴はこのゲームはアグレッシブに行くんだいう決意をチームとホームのアルバルクブースターに示してくれたのです。



三遠ネオフェニックスをホームアリーナ立川立飛に迎えての2連戦は94-56、88-65で連勝して、11月のホーム5連戦を3勝2敗で2週間のバイウィークに入りました。


11月は5連勝して12月の富山から始まる強豪との対戦に備えるのがチームプランであることはルカHCは口外していました。


しかし、滋賀戦第2ゲームと新潟戦の敗戦で見えてきたものもあります。この思わぬ敗戦はチームへのカンフル剤として選手の奮起とディフェンス、オフェンスの遂行力の強化に繋がったことを三遠戦で確認できました。その考察を記します。

【敗戦から学んだこと】


第3クォーターで失速するきらいはまだ残っていますが三遠戦では集中力は落ちなくなりました。


11月敗戦したカードの特徴ひとつは、ペイントからの得点が大きく相手チームのそれから引き離されている点です。滋賀戦はアルバルク22点に対して、滋賀は40点。新潟戦32点に対して46点です。

まあ、負けたのですからシュートの成功本数が少ないのは当然なのですが、


たとえば滋賀戦です。

滋賀戦の最終スコアは80-87で7点差ですが、ペイントからの得点の差は18点あります。


この日のアルバルクの2ポイントシュート 確率は46.2%です。一方で滋賀の2ポイントシュート確率は53.3%です。アルバルクはペイントの得点が相手より少なくて、2ポイントシュートの確率が低いのです。


何が起こっていたのでしょうか?


ペイントからの攻撃ができずにペリメーター(ペイントエリアとスリーポイントラインの間)から撃っている。簡単に言えば、「ミドルシュートを撃たされている」のです。

新潟戦も同様です。2ポイント確率は43.9%に対して57.4%でペイントからの得点はアルバルク32点に対して46点です。


ウォッシュバーンとアレンにペイントを固められてケビンもAKも侵入できていなかったのです。


誓哉や大貴がピックからドライブを仕掛けても侵入するスペースがなくてミドルを撃つ光景は試合中何度も目にしました。


そうです。スペースの確保がアルバルクには必要だったのです。


スリーポイントライン近くでピックアンドロールを繰り返していると相手ディフェンスが収縮してスペースがなくなります。


三遠戦初戦、大貴がファストプレイでスリーポイントを射抜いたのはスペースを広げる意思表示ではなかったかと思うのです。


三遠戦では、トーマス、すっさん、元基、尚太(津山)がスリーポイントを沈めています。アテンプトはあまり変わらないので確率がアップしています。


オープンスリーを作っているということです。


【修正するべきその他の点】


快勝すると見えにくくなる点もあります。


そう、見過ごせなかった点はターンオーバーをとったあとのファストブレイクを失敗して、逆襲に会い失点するところです。


これは滋賀戦、新潟戦そして三遠戦でも散見されました。


ファストブレイクを確実に決めておけばスキを作ることもありません。


そして、もうひとつはデフェンスリバウンドです。

敗戦したゲームではディフェンスリバウンドの取得本数が下回っています。相手は落としたミドルシュートのリバウンドを拾い、アルバルクは相手からオフェンスリバウンドを奪われたのです。


アルバルクはスリーポイントやペリメーターシュートを選択した時はトランデションを避けるためにハリーバックしてオフェンスリバウンドを深追いしません。


そのため、ミドル、スリーポイントが多くなると相手ディフェンスリバウンドが増える傾向がありますが、ここも指標としては相手のディフェンスリバウンドより多く獲ること、相手センターをしっかりボックスアウトしてディフェンスリバウンドは抑えたいところです。


来月はリバウンドの強いスミスのいる富山、クーリーの琉球、ロシター、スコットの宇都宮と対戦します。


11月対戦して学びがあったことは、かえって好材料です。


また、トーマスがチームにフィットして、元基が三遠戦のような活躍をして、ケビンのコンディションがもっと上がっていきますから、12月のアルバルクはもっと、もっと強くなれます。


 12月強豪との対戦で連勝を飾っていけばCSが見えてきます。バイウィーク明けのアルバルクに期待がたかまります。

photoまりえ