やっぱり、女王エネオスは強かった。


B 1リーグがお休みの土日でしたので、今回なかなか行けていないWリーグ観戦にトッケイセキュリティ平塚総合体育館にやってきました。

一日中3試合たっぷり学バスを観る感覚でゲームを堪能しました。



中でも東地区負けなし1位のENEOSサンフラワーズとENEOSの元HCで女子代表監督、レバンガ北海道のHCも務めた内海知秀HCが率いる東地区3位の日立ハイテククーガーズのゲームは見応えがありました。


昨シーズンはレギュラーシーズンが中止となって13連覇とはいかなかったENEOSですが、ここまで無敗。


しかし今年はピンチなのです。


エースの193センチのセンター渡嘉敷来夢選手が天皇杯で怪我、さらに190センチの梅澤ガディシャ樹奈選手も怪我ででられません。


2人のツインタワーでハイロープレーを中心に組み立てていたENEOSがその軸を失ってレギュラーシーズンをいかに戦うのか?


知将内海HCが今シーズン着任してからセンター谷村選手、フォワード北村選手を中心にチームバスケを展開して、戦績を大きく向上させた日立ハイテクがジャイアントキリングを起こすか?


とても興味深い対戦の第1ゲームはオーバータイムにもつれる接戦となりました。


ゲームは全体的にはスローペースで第1クォーターは18-16、第2クォーター14-16、第3クォーター21-23

で第3クォーター終了時、52-54で日立ハイテクが1ポゼッション差でリードしました。


点差はほとんどありませんが、全体の印象は日立ハイテクのペースに見えました。

日立ハイテクはセンター谷村をローポストにおいて、周りの選手がカットして空いたスペースを埋めて行きオフボールスクリーンを使ってフリーの選手を作ろうととしていました。


対するENEOSは岡本、宮崎を中心にトラジションの速いバスケットを展開しようします。


そのため、アシストの数は日立ハイテクの方が増えます。

日立ハイテク24本に対してENEOSは13本です。


日立ハイテクがゲームのペースを握っていたにもかかわらず、点差が離れなかったのは、ENEOSの谷村に対するディフェンスとリバウンドがよかったからです。


谷村がローポストでボールを受けるとダブルチームで谷村を自由にさせませんでした。



また、リバウンドでは今やハイタワーの2人がいないENEOSは制空権ではアドバンテージが持てません。

185センチのセンター谷村を擁する日立ハイテクがリバウンドでは有利だと思っていましたが、ENEOSは谷村をダブルチームで自由を奪い、オフェンスリバウンドとセカンドチャンスポイントを許しませんでした。


谷村のリバウンドは13本でしたがオフェンスリバウンドは2本です。 


一方でENEOSのリバウンドは全員で奪いに行っています。ガードの岡本、宮崎が6本、林が8本。インサイドの中村が6本。シューターの宮澤が9本です。


リバウンドはこの試合ENEOSが47本、ハイテクが36本です。一方でアグレッシブにいくぶんミスも多く、ターンオーバーはハイテクの10本に対してENEOSは16本ありました。


その姿は、女王ENEOSというよりもアグレッシブに向かっていくチャレンジャーのイメージが近いです。



第4クォーターに入いると日立ハイテクは無敗のENEOSに対してのジャイアントキリングが見えてきます。


日立ハイテクは徹底して谷村のインサイドで攻めていきます。

残り4分ハイテク佐藤奈々美のスリーポイントで61-65。

ここにきての2ポゼッション差は効いたはずです。

ENEOSはすかさずタイムアウトを取りました。


タイムアウト明け、策士内海HCは2-3のゾーンディフェンスを敷いてきました。これを見た時にはENEOSの作戦の上をいったと思いましたが、そのゾーンの外からENEOS宮澤がスリーポイントを決めて見せました。


残り1分69-69。


日立ハイテクのポゼッションです。

残りの2回のタイムアウトを使って攻めましたが、ENEOSのゴールを奪うことができず、試合はオーバータイムへと向かいました。


オーバータイムに入るとENEOSがペースを掴みました。


残り1分30秒、日立ハイテクのエース北村の得点で77-75のワンポジション差に迫った次です。


オーバータイム残り1分20秒の勝負どころ。

岡本のドライブで突き放し79-75。


ほぼ勝負が決まりました。

最終スコアは81-75

底力。女王ENEOSが第1ゲームを獲りました。



翌日の第2ゲームは終始ENEOSペースでした。ENEOSのトラジションバスケ、シンプルなスクリーンプレーと早い攻撃に日立ハイテクのディフェンスが崩されてしまいました。


また、ENEOSの178センチセンターの中村優花は素晴らしい出来でした。


不利な状況が重なる中スタイルがランアンドガンに変わっても勝つ力。本当にENEOSは強いチームです。