国際強化試合日本代表対イラン戦が仙台セキスイハイムスーパーアリーナで6月23日水曜日に行われました。
岩手Zアリーナに会場を移して25日金曜日、27日日曜日まで3戦行われます。

仙台では85-57で日本の勝利ですが岩手の1戦目では67-72で日本の敗戦となりました。

現在海外組の3人を含む18人までに絞られた代表候補は12人に絞られてオリンピックを迎えることとなります。
今はメンバー選出、戦術確認など国際試合を通してチーム作りの貴重な最終調整段階にあります。
03ED2A4D-1B2D-41E6-B84D-6366696D361E.jpeg 1.5 MBオリンピック出場国のイラン相手にこの日を含めた3戦と沖縄、さいたまと本番前の日本代表を見ることは
どのような姿をオリンピックです見せてくれるのか知るチャンスでもあります。

今ラマス代表HCはどのようなチームを作ろうとしているのか?そしてメンバーセレクションはどのようになるのか?想像力を駆使して記してみたいと思います。

ディフェンスからトラジション

1戦目日本代表がイラン戦で特筆すべきことはディフェンスの強度が高くスティールが15本と圧倒的、しかもそこからのファストブレイクがよく決まっていたことです。
これこそ日本を勝利へと導いた原因でしょう。

イランはFIBAランキング23位、日本は42位。
ランキングは格上ですがこの日のイランのコンディションは良くなかったように見えます。2戦目はやはりディフェンスの強度が上がりミスも減りました。

いずれにせよ、ラマスニッポンが目指しているバスケは激しくディフェンスに当たりターンオーバーを狙っていくバスケに見えます。イランは1戦目20本のターンオーバー、2戦目18本のターンオーバーがありました。日本のターンオーバーはその半分の10本と、2戦目はイランのディフェンスが厳しくなり18本でした。

AA7D639B-CC9F-4394-9F58-13BCD5478475.jpeg 1.2 MB速攻を決めきる部分では比江島に存在感がありました。
速攻を決めきれなくて逆襲にあうケースはよくあります。サイズの大きな相手、早い相手に対して一回のポゼッション、チャンスを生かしきることが大切であることは周知の事実です。

また、トラジションを意識して表現していたのはベンドラメでした。1戦目後半から13分の出場で再三見せたスピードに乗ったコースト.トウ.コーストの速攻は印象に残りました。C2569C47-660C-4EE2-80E1-D02A0EA959C9.jpeg 1.05 MB

チームの大型化

ラマスHCが篠山をカットしたときに説明した言葉「180センチ以下の選手を2人置いておけない」で、ラマスHCは世界で戦うためにサイズを世界基準に近づけることを志向していると推測できます。
日本には世界基準の210センチ級の大型センターはいませんが、4番、5番には走れる200センチ級の選手が揃っています。

しかし、ワールドカップでは対戦相手のガードの選手が軒並み190センチ以上の選手ばかりでパスもシュートも思うように出せなかったことをよく覚えています。
その意味で出来るだけサイズアップを図りたいと考えても不思議ではありません。

その表れがアルバルクでSGのポジションをしていた田中大貴(192センチ)のポイントガード起用です。
アジアカップから今大会まで大貴を多くの時間でPGとして起用しています。
7A2D985C-6DE3-42E8-BC87-1AA515BC01B7.jpeg 1.66 MBそこに190センチ以上のSGとして金丸(192センチ)、安藤周人(190センチ)を起用して一定の成果を挙げています。

日本には海外組の参戦で198センチの馬場雄大、渡邉雄太206センチ、八村203センチ、ギャビン(207)かロシター(206)がいます。
スピードを考えれば世界でも戦っていけるサイズとスピードを手に入れていることになります。

ペイントで脅威を与える必要性

イラン戦を見て感じ取れる日本の戦術で重要なことは、どれだけ効果的にペイントタッチできるか?の様に感じます。

高い位置でピックアンドロールをしてロシターやギャビンがペイントで前を向いてシュートに持ち込めるのであれば、ディフェンスが収縮するのでキックアウトしてフリーでコーナーやウィングでもスリーポイントシュートが効果的に打てます。イラン戦では金丸や安藤周人が確率高く決めていました。
AA1EF89D-4A46-4C25-9CC5-6AFC3D0CC795.jpeg 1 MBオープンを作るためにはペイントで相手に脅威をどれだけ与えられるか?によります。

ロシターはイラン戦でローポストでボールを受けてアウトサイドの周人にタイミングの良いアシストパスを多く放っていました。

ギャビンはローポストでパワープレーをしてイランの210センチ級の選手を相手に得点を重ねていました。
0B5A0B54-328E-4779-B439-019A6EB5799D.jpeg 1.14 MBそこでラマスHCの選択になります。外に捌けるロシターか?中で勝負できるギャビンか?帰化枠の1人はどちらを選ぶのでしょうか。

ワールドカップではパワーで打ち勝てるビッグマンは八村1枚でそこにディフェンスに張り付かれて攻め手を失っていました。
そこから、きっとラマスHCは勝負できるビッグマンがもっと欲しいと考えるのではないかと想像します。

アジアカップでは日本の戦術はアウトサイドでの得点に偏っていました。中国戦では2ポイントの確率がスリーポイントより低かったりします。
アウトサイドは決まる時はいいのですが、ギャンブルの要素があります。入らなくなると全く入りません。

イラン戦の2戦目の前半がそうです。第1クォーターと第2クォーターで1本しか入りませんでした。
0D6C7DEA-990B-4319-B160-CF06E1FF4D12.jpeg 942.74 KBアウトサイドが不調の時、何で繋ぐのか?
ガード陣のドライブ、ミドルの確率よりも安定して取れるインサイドは必須です。八村のほかのビッグマンは誰なのか?
エンドラインドライブで得点していた成長著しいアヴィーはメンバーに入れたいところです。帰化枠では得点という結果を出したギャビンを推したいところです。

全員がスリーポイントを打てる

日本はアウトサイドで全員がオープンスリーを狙えることが戦略の軸なのではないかと思います。

ロングシュートは水物です。
オリンピックの緊張感の中どれだけいつも通りのパフォーマンスができるのか?
今、そこを測っているのかもしれません。
78F52D9C-A4C6-4866-8421-A2598C962C6C.jpeg 1.22 MBトップで大貴がエントリーして金丸が逆サイドに回り込み飛雄やギャビンのスクリーンを抜けてフリーでウィングからスリーを打つセットは何回か試しています。

ロシターとのコンビでコーナースリーを周人は決めています。
9F4C3650-C0A9-4238-BEA1-436FF5BFA783.jpeg 897.91 KBアヴィーはトップの位置でフリーでボールを持ち、スリーを決めています。

それでもイラン戦1戦目はスリーポイントは35.7%、2戦目は25%でした。 
効果的にオープンを作りスリーの確率を上げることがオリンピックまでの日本の課題でしょう。

代表セレクションやいかに

まだまだセレクションとチーム作りは進んではいますが、ここまでアジアカップ、イラン戦を見てきてこんなチームが良いのではないのかな、と思うところを予想します。
PG3人
大貴、富樫、ベンドラメ
SG3人
金丸、比江島、安藤周人
SF3人
馬場、渡邉雄太、張本
PF、C3人
八村、アヴィー、ギャビン
432D53E6-94A6-46C7-A788-8F19A3EC4052.jpeg 1.06 MBPGはベンドラメと誓哉のどちらかが当落線上ではないかと思います。アジアカップとイラン戦のパフォーマンスはベンドラメの方が良かった様に思います。もしかしたら誓哉のシュートの確率が上がれば冨樫の落選もありえるかもと想像してます。

SGは周人と辻が当落線上にいると考えます。イラン戦で辻はインパクトを残せていません。
SFは身長もパフォーマンスも良い3人は決まりではないかと思います。メルボルンで優勝を決めた雄大のパフォーマンスを早く見たいです。

PF、Cは八村は決定。帰化枠はギャビンを推します。日本人ビッグマンは新鋭アヴィー、飛勇とベテラン竹内公輔、譲次の4人の内1人とすれば、インサイドもスリーポイントも今のところいいパフォーマンスをしているのはアヴィーだと思います。
20330DEA-E956-468F-8537-A27DE9DCE26B.jpeg 1.54 MB竹内兄弟が代表を去る日が来るのかはまだまだ残りの試合次第です。

あくまでも想像で選んでいるので外れることももちろんあります。オリンピックに向けて始動したAkatsukiFive男子。これから1ヶ月のセレクションでどんどん成長して
強い日本代表を作ってもらいたいと思います。

photos by kii