このまま脱落するのか?


アルバルカーズとしては受け入れ難い結果を突きつけられて現実をなかなか直視できません。


この1敗でアルバルクはポストシーズン出場戦線から大きく後退しました。


リーグ戦第32節の代替試合アルバルク東京対横浜ビーコルセアーズ戦がアルバルクホーム、アリーナ立川立飛で4/21水曜日に行われました。

結果は78-82でアルバルクはビーコルに初めて敗れました。

この結果、アルバルクがポストシーズンに行くためには、残り7試合、(秋田、千葉の連戦と川崎、横浜、新潟それぞれの1試合)を全て勝利して、富山が残り4試合を2勝2敗以下の成績で終了しなければ実現しません。(4/22現在)


「アルバルクがポストシーズンに出場しない」なんて、にわかには信じられませんが、極めて厳しい現実です。


アルバルクを追い込んだビーコル、前半は終了時点では43-27で16点差でアルバルクがリードしていました。第3クォーター以降、一時は21点差あったリードが、あれよあれよと縮められ第4クォーター残り6分には逆転されてしまいます。


アルバルクの後半失速の原因は何なのか?これはシーズン通しての課題なのではないでしょうか。


【横浜のオールコートゾーンプレス】


横浜の勝因は第3クォーター残り5分から仕掛けたオールコートゾーンプレスがはまった事でしょう。


第3クォーター残り6分アルバルクは21点リードしていました。


ベクトンのペイントでのバスケットカウントが決まって52-34。直後にカーターのスティールからペイントアタックを許して連続得点され、アルバルクのリードは16点差に詰まりました。 



ルカは早めにタイムアウトをとりました。そのアルバルクのタイムアウト明けにミリングHCはゲームプランを発動してきました。


アルバルクエンドからボールインの際に2-2-1のオールコートゾーンプレスを敷いてプレッシャーをかけられて、不意をつかれたアルバルクは慌ててミスを連発します。


誓哉、オチャはターンオーバーを犯し、ペイントではデションやケビンがカーターやアウダにシュートファウルをしてしまいます。


勢いをつけた横浜はそれまで不調だったアウトサイドシュートが入り出して第3クォーター終了時には62-56と6点差まで詰められてしまいました。


第4クォーターに入っても流れは変わらず、ゾーンプレスに対応できずボールが運べず横浜の術中にハマりすぎるくらいにハマっていました。


ゲーム後のインタビューでミリングHCはゾーンプレスはゲームプランなのか?と尋ねられて「チームでスカウティングしているが、アルバルクさんはボールプレッシャーに対して苦しんでいる様子は分かっていた」と答えていました。


大量リードしていた北海道戦もオールコートでプレスをかけられて後半失速しています。


「アルバルクはプレスに脆い」というのはリーグの共通認識になってしまいました。


【インサイドプレーの弱点】


横浜のオフェンスはゾーンプレスによるスティールやターンオーバーからの速攻だけでなく、インサイドプレーでもペースを掴んでいます。


カーター、ベクトン、アウダ。それぞれはアルバルクのケビン、デションに対してサイズで有利です。

ドライブやローポスト、オフェンスリバウンドの獲得で着実に得点する様になります。


インサイドでは直近の北海道戦もメイヨにも無双されています。


それをカバーするために、狙われているローポストはダブルチームで対応しているのですが、これもスカウティングされていてダブルチームにきた刹那、チェンバースにパスアウトしたリ、逆サイドのビッグマンにローテーションの対応前にパスを送られて得点されてしまいます。


これは、他のどこのチームにも同様に対応されています。


つまり、アルバルクのダブルチームディフェンスは通用していません。


【かからないピックアンドロール】


セットオフェンスに目を向けると今シーズン通して気になっている事があります。


元基や誓哉、オチャがエントリーしてスクリーナーがスクリーンをセットしますが、ディフェンスはピックを読んでいて、森井などはファイトオーバーしてスクリーンにヒットしません。


ブラインドでセットしない事も多いので目の前にスクリーンが来ても普通に避けられます。


スクリーンにヒットしないので、すり抜けてスクリーンユーザーを追う。ビッグマンは誓哉や元基にショウする(追う)ので、誓哉や元基はドリブルをつきながら下がります。


下がれば、効果的なロールプレーへのパスもディフェンスを引き連れた時のオープンプレーヤーへのパスも効果が出ません。


以前のようにピタッ決まるタナカークのようなピックプレーは見られていないのが現状です。


【常に変化して成長を続ける】


今季のアルバルクはスリーポイント確率が約38%あります。三河に続いてリーグ2位なのです。


以前はピックアンドポップはあまり使わず、ペリメーターからのショットが多くスリーポイントチームのイメージはなかったアルバルクですが、今や三河に続くスリーポイントチームに中身は変わってきています。


アレックスの怪我や譲次のプレータイムの少なさが気がかりではありますが、状況に応じてチームのカラーも変わってきている事は明らかです。


王者アルバルクと言われていることへのストレスはアルバルカーズだけではなく、プレーヤーやコーチングスタッフの方が大きい今シーズンだったに違いありません。


今シーズンも紆余曲折。悩みながらここまで来たことでしょう。


残り7試合、悔いないシーズンを過ごしてほしい。

まだ、終わっていません。


5月7日、アオーレ長岡の最終ゲームが終わるまで何が起こるかわからない奇跡を信じて。



photo kii