代々木第二体育館、バスケの聖地。


久々に来てジワります。


天皇杯やアルバルクもここで試合してました。改修工事をしていたバスケの聖地でバスケを観れる、既に懐かしさすら感じながら皇后杯のファイナルラウンドにやって来ました。


初日はENEOSサンフラワーズが富士通レッドウェーブを梅沢カデイシャ樹奈をケガで欠き、さらにエースの渡嘉敷来夢まで第1クォーター残り3分あまりでアクシデントでベンチに下がってしまったのに、勝ってしまう懐の深さを見せてくれました。


しかしながら、今回目に止まってしまったチームは大好きなレッドウェーブやアンテロープスではなく



デンソーアイリスです。



デンソーといえば日本代表の高田真希を中心として赤穂さくら、ひまわり姉妹をフォワードに据えた高さを生かしたポストプレーのイメージが強かったのですが、元セルビア代表監督マリーナ・マルコヴィッチHCが今シーズン就任して、シャンソンVマジックから本川紗奈生の移籍でどうなったのか?


Wリーグでも西地区で、リーグ戦も見る機会が限られていたため、今回この皇后杯でその変革したスタイルに触れて感激してしまいました。


なにが、良かったのか?


ルカのバスケットボールをこよなく愛するアルバルカーズな私にはその綺麗に決まるシステマチックなフォーメーションバスケットボールが、大好物なのです。


皇后杯準々決勝の相手は日本女子バスケットボールを行く先々で頂点へと導いてきた闘将中川文一HC(声デカかった、そして怖そう)率いるトヨタ紡織サンシャインラビッツです。ホントによく鍛えられた若いチームです。


高さはありませんが、昨年新人王の東藤なな子と同じ札幌山の手高から日体大出身の齋藤麻未。昨年Wリーグベスト4進出の立役者の2人と東京医療保健大学で昨年インカレ優勝の平末明日香とシャンソンより移籍の加藤優希のニューフェイスはよく走りディフェンスがハードでワンオンワンにとても強い印象でした。


走ってボールと人を動かせる、言ってみればトヨタ紡織体育会系バスケットボールとピックアンドロール主体デンソーヨーロピアンバスケットボールの対戦はめちゃくちゃ面白かったのです。


走る体育会系なトヨタ紡織はデンソーのそのトラジションの速さにきっと驚いたと思います。


というより私が驚いた。ポストプレー主体のどちらかといえばテンポは遅いバスケットボールだったデンソーがポイントガード稲井と本川の2人コンビでどんどん切れ込み、攻守の切り替えも速く、速さが持ち味のトヨタ紡織が遅れるくらいでした。


一方、速さで輝きをみせたのは、一閃閃光トヨタ紡織の平末でした。負けず嫌いがプレーに出ています。2年目齋藤と共にドライブしてファウルももらっていました。このゲーム齋藤は19得点、平末は16得点です。


第1クォーターで24対11、デンソーの奇襲の成功です。


ゲーム開始3分でオールコートプレスをあのデンソーが仕掛けました。デンソーがプレスって?!


トヨタ紡織は驚いたと思います。


オフェンスではトップに稲井。ホーンズセットのエルボーの位置に畠中とさくら。畠中とさくらがクロススクリーンしてポップアウトします。フリーの右トップのさくらにボールを預け、稲井はトップから右コーナーエンドのひまわりのディフェンスにオフボールスクリーンをかけにいきます。


右トップのさくらから左トップの畠中そして左ウイングに上がった本川にボールを繋いで本川がドライブ。稲井のディフェンスが本川にヘルプに入ったらフリーのひまわりにパス、リムインです。


見事なセットオフェンス。そして遂行力です。


デンソーはエンドからのスローインの際、高田と畠中が左エルボーの位置に並んでスクリーナーになるカーテンスクリーンも見せてくれました。


ひまわりが右エンドからボールインします。受けたウイングプレーヤーはドリブルで右ウイングに上がります。左コーナーエンドいた本川はカーテンスクリーンに自らのディフェンスを引っ掛け左トップに上がってパスをフリーでもらいます。


ボールを入れたひまわりは右コーナーエンドから向きを45°変えた高田と畠中のカーテンスクリーンを巻くように走りスクリーンにディフェンスを引っ掛けます。フリースローラインからゴールにダイブしたひまわりに本川からアシストパスが渡ります。


本川はこの日11個アシストを記録しました。


第2クォーターはトヨタ紡織が冷静さを取り戻して16-21前半はトータル40-32でデンソー8点リードで折り返しました。


第3クォーターでは62-53その差は1点広がりましたが、さすがにトヨタ紡織も粘ります。点差1桁ではイニシアチブ次第でひっくり返る好ゲームです。


しかし第4クォーター残り2分でデンソーはまた、

オールコートプレスをやって来たのです。このゲーム終盤で厳しい時間に、ユニットを変えて。


マリーナHCはただ者ではありません。試合に妥協を一切しないところはセルビア気質なんでしょうか?ルカ・パヴィチェヴィッチそっくりじゃないですか。


第3、4クォーターも少しづつ差を広げたデンソーが最終スコア85-73で準決勝に進めました。


とにかく、デンソーアイリスの華麗なバスケットに魅了されてしまったのです。


セットオフェンスがこんなに綺麗に決まると最近のアルバルクのスクリーンにかからないピックアンドロールを見ていたので気持ち良かったのです。


明日は皇后杯現地に行かれませんが(もちろんアルバルクの応援に宇都宮に行くので)ENEOSサンフラワーズ対デンソーアイリスのゲームは至高の戦いになりそうです。